学校に行く子どもを見送った後に、鳥のきれいなさえずりが聞こえて来るのに気がついた。声の方を探すと、すぐ近くのアパートのアンテナの上にスズメより一回り大きめの鳥が止まっている。慌てて双眼鏡を持ち出して見るが、雨の中、しかも逆光ではっきり見えない。今度は、鳥見用の20倍のプロミナーを持ち出しレンズを合わせる。見ると、イソヒヨドリ♂の若鳥だった。こんなに近くに出没するとは珍しい。隣の小学生が傘をさしながら、私の鳥好きを知っていて「鳥見とるが?」と声をかけていく。イソヒヨドリは、海岸の岩場に住んでいる鳥でとてもいい声でさえずる。たまに街中のビル街でさえずっていることもある。成鳥の♂はブルーでお腹が赤褐色。♀は茶色の鱗模様の鳥だ。イソヒヨドリが会いに来てくれるなんて、今日は朝からラッキーな日だった。