駆け抜ける風のようにまっすぐに生きた男がいた。 (パンフレットより)
私の大好きな 「演劇集団キャラメルボックス」 の2009年サマーツアーは、私の大好きな新選組を題材にした『風を継ぐ者』 (再々演)
もう、ワクワクしながら7月11日の初日舞台を観に行ってきました。
キャラメルボックスの舞台は、去年の 『水平線の歩き方』以来、1年ぶり。
この 『風を継ぐ者』 、初演は1996年、再演は2001年。
今回は8年ぶりの再々演です。
学生時代から新選組好きだった私ですが、1996年の初演を観るまでは、私の中の新選組熱も相当下火になっていたんですよね。
その新選組熱と、キャラメルボックス熱を同時に燃え上がらせたのが、この『風を継ぐ者』 だったんだから、私にとっては思い入れがありすぎる作品なワケ。
ちなみに私のHNは、この “風” を意識しております(爆)
前2回の 『風を継ぐ者』 は、キャラメルボックスが持つ数々の記録を塗り替えるほどの支持を集めた作品ですが、今回はその前2回のキャストをガラリと一新。
成功した舞台ほど、再演が難しい (観客のイメージが固まってるから)という話は、当たり役を持っている俳優さんの悩みを考えればちょっとわかるような気もしますよね。 この役はこの人じゃなくちゃー・・・っていうヤツ。
だけど、今回の舞台をみて、私の杞憂はいい方向に外れました(笑)
新鮮な新選組だぁ! (爆)
↑ 『風を継ぐ者』 とは浅からぬ縁を持つ、『風光る』作者の渡辺多恵子先生からもお祝いの向日葵が。
この作品、新選組を扱っていると言いつつ、実在の人物は土方歳三と沖田総司しか登場しません。
近藤勇は、会話の中では出てくるものの姿は見せない(笑)
土方歳三は三浦剛さん。
三浦剛・・・・って、あの横浜ベイスターズ・ハマの番長こと三浦大輔さんの弟さんですよ。
前回は、上川隆也さん、大内厚雄さんが演じた土方を、迫力ある(笑) 三浦剛さんが演じます。
沖田総司は畑中智之さん。
前2回を演じた菅野良一さんが、あまりにも爽やかで素敵な沖田を演じ、この方のおかげでどんだけ沖田ファンが増えたことかと言われていたぐらいなので、次の沖田を演じる人は、どれほどのプレッシャーを感じることかと思うと、こっちまで胃が痛くなる思いでしたが・・・。
畑中さんの沖田総司は、いい意味で菅野さんの沖田総司像を踏襲した感はありますが、高く跳んで斬りかかる姿は、天才沖田を感じさせ、超カッコよかったっす!
その他は架空の人物なのだが、これがまたみなイイ味出してるんですよー。
駆け抜ける主役・立川迅助を演じる左東広之さんは本当に瑞々しく、まさに駆け抜ける一陣の風。
小金井兵庫を演じる大内厚雄さんは、入団2年目で『風を継ぐ者』 初演の土方歳三をダブルキャストで演じたほどの方なので、大量のセリフも堂々と (笑)
そして勘定方・三鷹銀太夫を演じる阿部丈二さん、もう・・・最高に笑わせていただきました!
そして役名にもちょっと注目♪
新選組方は、立川迅助、小金井兵庫、三鷹銀太夫
長州方は、宇部鋼四郎、小野田鉄馬、秋吉剣作、剣作の姉・美祢。
ほーら、わかりますか? 武州の地名と、長州の地名が浮かび上がってくるでしょ?
細かいストーリー説明ができないのは非常に残念だけど、池袋のサンシャイン劇場で8月9日までやってます。
笑わせてくれて、泣かせてくれて、幕末の熱い風が爽やかに吹き抜ける素晴らしい作品ですよ!
ラストシーンは感動で胸が熱くなることをお約束いたします・・・・・。
カーテンコールが4回、鳴り止まない拍手には私も大感動でした。
もう一度見に行こうかなぁ。
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追伸: 初演で土方歳三を演じた上川隆也さんが、キャラメルボックス退団を発表しました。
今後は、客演としてキャラメルにも登場するとのことなので、上川さんの新たなる旅立ちを応援します!