毎日毎日蒸し暑い日が続いてますが、皆様お身体は大丈夫ですかーーー?
今年の夏は例年と違い、 「節電の夏」 ですからね、くれぐれも 「熱中症」 にはお気をつけて。
部屋の中でも危ないんですよ。
さて。
そんな中で起きたヒンヤリとした出来事です・・・・・・・・。
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私も長年 (笑) 、賃貸管理という住まいにかかわる仕事をしてきたわけですが、これだけは遭遇したくないということがあるんですね。
それは・・・・・・・の第一発見者。
幸いなことに、今まではそんな事態に見舞われることもなかったわけですが、こればっかりは職業柄いつか遭遇してしまうかも知れない・・・・と頭の片隅では思っているわけですよ。
まさか突然・・・・・・それが現実味を帯びた出来事として襲いかかってくるとは・・・・・。
その部屋を借りている方は、まだ入居してから3ヶ月ほどの、20代後半の男性である。
前日の月曜日、 「体の調子が悪いので休ませてほしい」 という連絡を会社にしていたそうだ。
そして事件はその翌日に起こった。
会社に何の連絡もなく、10時をすぎてもその社員が出社してこないとのこと。
携帯に何度、連絡をいれても 「ただいま電話に出られません」 というアナウンス。
メールを送ってもなしのつぶて。
時間は刻々と過ぎていき・・・・。
一人暮らしの部屋で、いったい何が起こっているのだろうか。
遠く離れた彼の実家に連絡を取った結果、 「見てきてほしい」 という結論になり、管理会社である我々が、社員と同行して件のマンションへ行くことと相成った。
その時、社内にいた社員は4人。
誰が行くかを 「あみだくじ」 で決めたら・・・・・・本日最低の運気だった私が大当たりだ。
いくら管理会社とはいえ、 「はいそうですか」 と簡単に部屋の鍵を開けるわけにはいかないので、それ相応の手順を踏んだ後に、電車で数駅のマンションへ向かった。
社員立会いのもとオートロックをあけ、部屋のドアの前に立つ。
まずはチャイムを連打。 応答なし。
次にドアを平手で叩きながら、男性の名前を連呼。 応答なし。
この時まで、私は 「たぶん部屋に人はいないであろう」 と考えていた。 (いや、そうあってほしいという願望だったのかも)
いよいよ社員の目の前で鍵を開け、ドアを開けたら・・・・なんと室内からドアガードがかかっている!
えええええっ! うわわわ、これ、間違いなく部屋の中に人がいるじゃんっ!!!!!
5センチほど開いた隙間から、更に大声張り上げて社員の名前を連呼しつつ、チャイムを鳴らしたり、ドアを叩いたりするが、やはり室内からの応答はない。
いよいよそういう事態に遭遇してしまうのか・・・・。
マンションの構造上、その部屋のべランダには簡単に立ち入ることができないのだが、ふと、階段の手すりから、身をのりだしてみると、どうやら洗面所の小窓が開いているようだ。
しかし、隣の建物の屋根に上って、手が届くかどうかの場所にある、小さな窓である。
考えたくはないが、考えざるを得ない状況にいることを再確認し、警察へ連絡。
10数分も経ったであろうか、警察官2名がパトカーにのって到着。
ドアガードが思いのほか頑丈なうえ、これも構造上簡単に破錠できない位置についているため、警察官もしばし考えを巡らしているようだ。
と、やはり外側についている小さな洗面所の窓に目をつけた警察官、あっという間に階段の手すりを乗り越え、隣の建物の屋根から、配管を足がかりに、小さな窓に手をかけたら、中を覗き込むことができたようだ。 (警察官って、すごいわ)
どうやらベッドの上に横たわった人影が見えるらしい。
いよいよもっていやな予感の私たち。
窓から大声で男性の名前を連呼し続ける警察官が、 「動いたっ!」 「ドア、あけて!」
数秒後、室内からドアガードがはずされ、若いあんちゃんが短パン・Tシャツで登場。
どうやらコトの顛末が認識できないらしく、呆然としたままの第一声が・・・・・・。
「今、何時ですか・・・・・?」
このぼけぇぇぇぇ! ごるぁぁぁぁっ!
安心したと同時に、心の中で何かが一気にヒートアップした私である。
それにしてもあんな大騒音の中で寝てられるなんて、若いんだか、何なんだか。