マンションと言えども、住み始めて10年以上も経てば、部屋のあちこちでガタがでてくるものである。
水道のパッキンやトイレのボールタップなどは、交換もお手の物ではあるが、気がつけば、当初から標準装備で付いていた 「温水洗浄便座」 も、1年以上前から着座スイッチが作動せず、ただの 「暖房便座」 に成り果てておった・・・・。
まぁ、生活に大きな支障もないので、長らく放っておいたのだが、住まいを生業とするこのワタクシ、エアコンの交換はできなくとも、便座の交換ぐらいは自力でできるのではないかと急に思い立ってしまい・・・・そう思い始めると、 障子の張替え 同様、やらずにはいられなくなってしまうのであった。
さて、すべての作業はリサーチから。
・・・・・という格言があったかなかったかは知らないけど、既存の便座と同じメーカーなら、交換も簡単なのではないかという (浅はかな) 観点からメーカーを決定し、電気屋さんでいただいてきたパンフレットを熟読、ネットで考察。
そうは言っても、特に高機能な製品を求めるつもりもなく、一番ベーシックな・・・・早く言えば 「最安の価格帯」 で 「取り付け可能なもの」 を早速注文いたしました。
もちろん工事を頼むつもりはありませんからね (笑)
商品が届いてから初めて迎える日曜日を DIY の決行日と決め、午前中から作業スタート。
「既存の便座からの交換は簡単」 とのふれこみから、サクサクと 「既存の洗浄便座」 をとりはずしたところで、リサーチ不足を思い知らされることとなる。
・・・・・・・もともと付いていた洗浄便座の 「分岐水栓」 が使えないでないの。
しかも、購入した商品についている金具類は、洗浄便座ではない普通の便座から交換する場合に使うものしか付いておらず、洗浄便座同士の交換には、 別売りの分岐水栓 が必要らしい。
その上、取り付け説明書には、 「専門業者に依頼する」 などという丸投げな記載が・・・。
いやいやいや、ここで業者手配などをしたら、せっかく安く購入した意味がない!
と、改めて洗浄便座同士で交換をした方のレビューなどをネットで読んでみると (まさに泥縄ですな) 、新規とり付けに比べると若干面倒ではあるが、別売りの分岐水栓さえあれば、交換は可能だということが判明。
・・・・・・あのー、便座、はずしちゃったんですけど (激爆)
分岐水栓も、ネットで購入できることはわかったんだけど、できることならその日のうちになんとかしたかった私は、後先考えずその距離20キロ、県内最大とウワサされるホームセンターまで、ばびゅーんと探しにいったのに、 「このメーカーのものは取り寄せになります」 と即答で一蹴。 (電話で聞いてから行けよ・・・・・)
ここでダメなら他もムリであろうと、早速ネットで注文したことは言うまでもないが、到着は翌日になるので、作業は中断。 (それでも日曜日の午後注文で、月曜日に到着とはありがたい!)
問題は・・・・・とりはずしちゃった便座だ。
まぁ、便座だけならのっけておくだけでも使用はできるので、どーでもいいんだけど、もっと大変なのは、給水ホースもとりはずしちゃったので、不用意に止水栓を開けることができないことだ。
まかり間違えば水は駄々漏れとなり、集合住宅における最低最悪な階下への水漏れという損害賠償責任問題になりかねない。
一昼夜といえども、これはコワイ。
翌日の出勤時には、トイレ内の止水栓のみならず、大元の水道水栓も閉めて出かけた小心者の私である。
月曜日、すべての仕事を振り切って、定時で帰宅。
届いていた分岐水栓を手に、夕食も取らずに、中断していた作業を再開だ。
ここから先はサクサク進む。
今までのことに比べれば、トイレが狭くてモンキーレンチを回すのが大変なことなど、どーということもない (笑)
完了までに30分。
恐る恐る止水栓を開け、水漏れがないことをしばし観察。
試運転にて無事に動くことが確認できたときは、ちょっと感動いたしました (笑)
もちろん、快適 (笑)