遊覧船には屋根があるので、確かに雨にはあたらないが、波は高く、ローリング&ピッチングがハンパない。
周りの人たちが、船の中で売っている 「うみねこパン」 をちぎって窓から外に投げているので、ウミネコたちがわんさか寄ってくる。
もちろん、私はパンも投げずにヨコから写真を撮る (笑) のだが、揺れる船内では体がよろめき、写真のピントもあいやしない (爆)
みやこ浄土ヶ浜遊覧船では、以前3隻の船を所有していたそうであるが、そのうち2隻をあの日の津波で失った。
当日、桟橋で停泊していた1隻だけが、船長を含む3人の機転で沖へ逃げ、船ともども難を逃れることができたのだが、40時間以上、桟橋に戻ることができなかったそうだ。
その間の食料となったものが 「うみねこパン」
ウミネコも大喜びだが、人間の非常食ともなった命の糧 「うみねこパン」 に感謝だね。
土砂降りの浄土ヶ浜を後にして宮古駅へ戻り、15:54 発のJR山田線で盛岡へと向かう。
現在運航している山田線は急峻な山岳地帯を走る盛岡-宮古間のみで、宮古-釜石間の海岸線を走る山田線は、震災の影響で現在も運休、今後は三陸鉄道に経営移管されるという噂もある。
さて、盛岡行きは一日4本しか走っていない山田線だが、平行して走る国道106号線には、急行バスがびゅんびゅん走っている。
それなのに、このローカル風味満点の山田線にぜひとも乗ってみたいと思う気持ちは、強いて言葉にするならば・・・・・・・・テツだから? (爆)
区界駅を過ぎると、噂の秘境駅 「浅岸」、 「大志田」(普通列車も通過するw) を通るのだが、下車するわけにもいかないので、窓外より思いを馳せる (←テツ丸出し)
想いを馳せている間に到着した盛岡駅では、もちろん雨は降っていなかった。
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最近の私は、どこへ行くにも1泊2日の強行軍ばかりだったのだが、今回は盛岡でもう1泊し、最終日は、半日ほど市内観光をする予定である。
昨年も盛岡市内を観光しているが、このときは雨だった。 → 2013年5月
しかしこの日は、ピーカン。
・・・・・・・この天気、昨日の浄土ヶ浜に半分わけてあげたかったなぁ (哀)
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約1年ほどの短い期間に、岩手県の沿岸をほぼ網羅し、 「復興応援旅行三部作」 と言ったりもしている私だが、もちろん気持ちの中では、三部作で終わらせるつもりはさらさらない。
この先は宮城県・南三陸~石巻、そして福島県へも足を踏み入れたいと思っている私にとって、八戸から気仙沼の沿岸を旅してきたことは、序章にしかすぎないのである。
・・・・といいつつ、第一の目的は、自分が楽しむことにあることだけは、今までも、そして今後も決してぶれることはないんだけどね (笑)