Catnap Room of にゃんこ

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてます♪

北三陸縦断テツの旅3 山田線

2014-07-27 07:52:35 | 旅行

遊覧船には屋根があるので、確かに雨にはあたらないが、波は高く、ローリング&ピッチングがハンパない。

周りの人たちが、船の中で売っている 「うみねこパン」 をちぎって窓から外に投げているので、ウミネコたちがわんさか寄ってくる。 

もちろん、私はパンも投げずにヨコから写真を撮る (笑) のだが、揺れる船内では体がよろめき、写真のピントもあいやしない (爆)

 

  

 

みやこ浄土ヶ浜遊覧船では、以前3隻の船を所有していたそうであるが、そのうち2隻をあの日の津波で失った。 

当日、桟橋で停泊していた1隻だけが、船長を含む3人の機転で沖へ逃げ、船ともども難を逃れることができたのだが、40時間以上、桟橋に戻ることができなかったそうだ。

その間の食料となったものが 「うみねこパン」

ウミネコも大喜びだが、人間の非常食ともなった命の糧 「うみねこパン」 に感謝だね。

 

 

 

土砂降りの浄土ヶ浜を後にして宮古駅へ戻り、15:54 発のJR山田線で盛岡へと向かう。

現在運航している山田線は急峻な山岳地帯を走る盛岡-宮古間のみで、宮古-釜石間の海岸線を走る山田線は、震災の影響で現在も運休、今後は三陸鉄道に経営移管されるという噂もある。

 

 

さて、盛岡行きは一日4本しか走っていない山田線だが、平行して走る国道106号線には、急行バスがびゅんびゅん走っている。 

それなのに、このローカル風味満点の山田線にぜひとも乗ってみたいと思う気持ちは、強いて言葉にするならば・・・・・・・・テツだから? (爆)

 

 

区界駅を過ぎると、噂の秘境駅 「浅岸」、 「大志田」(普通列車も通過するw) を通るのだが、下車するわけにもいかないので、窓外より思いを馳せる (←テツ丸出し)

想いを馳せている間に到着した盛岡駅では、もちろん雨は降っていなかった。

 

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最近の私は、どこへ行くにも1泊2日の強行軍ばかりだったのだが、今回は盛岡でもう1泊し、最終日は、半日ほど市内観光をする予定である。

昨年も盛岡市内を観光しているが、このときは雨だった。 → 2013年5月

しかしこの日は、ピーカン。

・・・・・・・この天気、昨日の浄土ヶ浜に半分わけてあげたかったなぁ (哀)

 

  

 

   

 

*********************

 

約1年ほどの短い期間に、岩手県の沿岸をほぼ網羅し、 「復興応援旅行三部作」 と言ったりもしている私だが、もちろん気持ちの中では、三部作で終わらせるつもりはさらさらない。

この先は宮城県・南三陸~石巻、そして福島県へも足を踏み入れたいと思っている私にとって、八戸から気仙沼の沿岸を旅してきたことは、序章にしかすぎないのである。

・・・・といいつつ、第一の目的は、自分が楽しむことにあることだけは、今までも、そして今後も決してぶれることはないんだけどね (笑)

 

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北三陸縦断テツの旅2 三陸鉄道

2014-07-26 22:58:01 | 旅行

前回も書きましたが、今宵の宿は久慈から三陸鉄道北リアス線で40分ほどの場所にある田野畑の ホテル羅賀荘

海沿いに立つこのホテルは、あの日、津波の直撃を受けて地上3階まで浸水したそうです。

ホテルは破壊され、営業休止に追い込まれましたが、それから1年8ヶ月を経た2012年11月に営業が再開されたそうです。

実はこのホテル、1987年に、まだ元気だったころの両親が東北旅行で泊まった場所なんです。

ワタクシ、財布の中に (笑) 両親の写真を一枚入れてありますが、財布の中じゃ景色も見られなかったか。 

すまんのぉ、父、母。

 

そんな宿での夕食は、殻つきの生ウニを一品追加して、三陸ならではの味に舌鼓を打ちつつ、ビール飲んで・・・・・寝落ち (爆)

 

 

 

二日目の朝。

この時期の東北太平洋沿岸は、冷たい親潮の上を吹いてくる北東の風、 「やませ」 の影響で霧の発生が多いとのことだが、この日の霧はさほど濃く感じられない。

陸上の天気が悪いのが原因だろうか?  

7時頃の天気は小雨模様だが、まだ傘を開くほどではない。

 

 

昨日降りたった三陸鉄道の駅、 「カンパネルラ田野畑」 から列車に乗り込み、宮古へと向かう。

この駅は海抜20m、海からも500m離れた場所にあり、駅舎はギリギリ残ってはいるが、それでもあの日の津波で待合室は浸水、駅前には、海沿いから流されてきた家々の瓦礫が散乱していたそうである。

こんなに海から離れているのに、こんなに高い場所にあるのに・・・・・。

その距離感は、現地に来て初めてわかることなのかもしれない。 

 

 

それにしても、この列車をみると、あまちゃんのテーマソングが頭の中を駆け巡るなw

 

  

 

田野畑からトンネルひとつ隔てた島越駅周辺は、津波で線路や駅まで壊滅的な被害にあった場所だが、現在は島越駅舎も高台に場所を移して再稼働を始めようとしている。

周囲はまだまだ復興に向けた工事が行われているが、土地の人々の気概を感じる場所でもある。

 

 

 

宮古到着 9:40

駅から徒歩10分の場所にある、 「魚菜市場」 へ食料を漁りに行った後は、ちょっと早めのお昼ご飯。

 

 

ところが、このあたりから傘をささずにはいられないぐらいの雨が降りはじめる。

えっと・・・・・・・・・これから浄土ヶ浜に行くんですけども (哀)

 

天気がよければ浄土ヶ浜の美しい海岸線を、奥浄土ヶ浜まで散歩するつもりだったんだけど、この頃になると、既に 「土砂降り」

まぁ、遊覧船なら屋根があるし、海の上から眺める浄土ヶ浜もよかろうと、遊覧船乗場へ行ったら、意外なお方が待っておりましたよ。

 

  

 

そういえば、昨年のGWはこのへんで歳三さんの史跡巡りしてたんだよなー (笑)

コメント (4)
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北三陸縦断テツの旅1 八戸線

2014-07-26 12:54:29 | 旅行

昨年のゴールデンウィークは、宮古から大槌・釜石を走った。

同じく昨年の晩秋は、気仙沼から陸前高田を訪れた。

そして今年、私は三度 (みたび) 東北の地を目指す。

 

あの東日本大震災からまる3年以上が経過した2014年4月6日、三陸鉄道北リアス線が全線開通いたしました。

そしてこの日を待ちわびるようにして組み立てた旅行先は、あの 「あまちゃん」 で一躍注目された、 「北三陸」

前2回の旅行は、それぞれレンタカーを借りたのだが、今回は完璧なる 「テツの旅」 だよ (笑)

 

*********************

 

スタートは7月19日 (土) 、3連休の初日である。

関東からのアプローチとしては定番であろう東北新幹線に乗り、一路八戸へ向かう。

盛岡駅を過ぎたあたりから、同行者の生暖かい視線を受けつつも、ケータイ国盗り合戦に本腰を入れはじめる私 (笑)

地図の上では 「玉山」 「二戸」 「三戸」 「八戸」 が取れるはずなのだが、残念ながら 「玉山」 と 「三戸」 を取り損なう。 

また来るどー! (←懲りない)

 

八戸到着 11:26

 

 

ここで駅弁を調達し、12:22 発の八戸線へ乗車。

決して狙ったワケではないのだが、この 12:22 発の列車は、ジョイフルトレイン 「リゾートうみねこ」 である。

 

 

 

海側に45度座席を向けることができる一人用の座席に座り、私は 「海の宝船」(左) 、同行者は 「潮騒の彩り」(右) を食しつつ、太平洋を眺めながら、ゆったりと久慈を目指す。

 

 

 

八戸から6つめの鮫駅を過ぎ、ウミネコの繁殖地である蕪島が左に見えると、ここから先は窓外に太平洋の大パノラマが広がっていく。

 

 

 

「種市」 という、どっかで聞いたことがあるような駅の前には、南部もぐりの姿をした 「ダイちゃん」 が立っているのだが、いかんせん停車時間が短いので、その姿は駅名標の後ろにひっそりと。

 

 

ちなみに種市には、天野アキちゃんが編入した北三陸高校のモデルとなった種市高校があり、 「南部もぐり」 の技術を継承する、 「海洋開発科」 もあるそうですよ。

 

陸中中野駅を過ぎると、列車は海岸線から離れ、トンネルだらけの山間部に突入。

浜でもないのに 「侍浜」 という、謂れが気になる駅を過ぎると、久慈駅まではあとわずか。

 

 

2時間弱の八戸線を全線完乗し、その後は・・・・・じぇじぇじぇ!

降り立った久慈駅は、まさに 「あまちゃん」 ワールドさく裂の世界であったw

 

  

 

5分に1本電車がくるような場所で生活しているとピンとこないが、列車の本数が少ない場所での旅程は、まず時刻表ありきである (笑)

その昔、スマホどころか携帯電話もない頃の旅行には、必ず 「重い」 時刻表をバッグに突っ込んで出かけていたものだ。

今はスマホで手軽に調べることができるので、時刻表を携帯する必要はなくなったが、列車の本数が増えているワケではないので、そこは慎重に動かねばならない。

 

久慈に 14:05 到着。

この日の宿は、三陸鉄道の田野畑なので、久慈駅発は 17:25 と仮定する。

久慈での観光は、約3時間。

あちこちに行ける余裕はないので、やむなく 「琥珀博物館」 はあきらめ、 「小袖海岸」 へ向かうこととする。

 

14:30 小袖海岸行のバスが出発。 

海女センターがある終点までは30分だが、途中の船渡 (ふなど) 海水浴場を過ぎると、山肌に沿う道路は道幅も狭く、すれ違いすらできないところが多くなる。 

もちろん、マイカー規制がされているので、下手な運転しかできぬ余所者ドライバーは近づけない (笑)

途中、バスの中から 「つりがね洞」 「かぶと岩」 「五丈の滝」 を見ることができますが、写真撮影は失敗ww  

気になる方は調べて下さい (爆)

 

小袖海岸では、この時期、海女の素潜り実演が行われているのだが、時間が合わずに見ることはかなわなかった。 

が、あの階段! あの灯台! ・・・が目の前に (笑)

 

 

 

堤防の上を走って、海に飛び込むことはムリですが (←やらないってw) 、「あまちゃん」 見てた方々は、ちょっとテンションあがる場所ですねw

コメント (2)
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