昨年来、あちこちで聞かれる 「平成最後」 というフレーズだが、多少の起伏はあったものの、概ね 「地平天成 (地平かに天成る)」 時代として、4 ヶ月後に無事、譲位を迎えられそうだ。
そして私にとっても 2019 年は、ある感慨をもちつつ迎える年となる。
この 2019 年亥年は、「年女」 であると同時に 「本厄年」
心の中には、自身の母がこの厄年に大病を患った記憶が残っているため、人生の中で一番気になる 「厄年 3 年間」 なのである。
あっ、そこの貴方、年齢早見表とか、厄年一覧表とか見ちゃだめよ (笑)
2019 年の元日は、スコーンと抜けるような青空。
空気は澄み渡り、さりとて頬をなでる冷たい風は、さほど強くはない。
凍てついた冬の空気が大好きな私にとって、これは絶好の初詣日和だ。
まぁ初詣日和であろうとなかろうと、今年の初詣は、既に昨年の正月から決めていたのだが。
昨年 「前厄」 だった私は、友人から、厄除けのお大師さまで有名な 『川崎大師 平間寺』 の厄除御守を頂き、それをずっと財布の中に入れて 1 年間持ち歩いていたのだ。
この 1 年は、生活の上で大きな変化があり、またそれに伴ったものかどうかはわからぬものの、少なからず体調に不安を覚える時期もあった。
しかしながら、2018 年が終わる頃には、そのどちらも解消できたと考えられるまでに至っていることもあって、2019 年の初詣は、前厄を払ってくれた川崎大師へのお礼と、来るべき本厄の護摩祈祷を、私自身が訪れて行いたいと思っていたわけだ。
川崎大師へ初詣に来たのは初めてではないが、前回がいつだったかと言われるとその記憶はない。
やはり私同様、神社仏閣が好きだった母に、たぶん小学生の頃、連れられて来た記憶だけが残っている。
京急川崎駅から大師線に乗り換えてアプローチするのが、川崎大師参詣の常套手段であるのだが、天気もいいことだし、JR川崎駅から約 3.5 キロ、所要時間 45 分の道のりを、散歩がてら、ふらふら歩いて川崎大師へ向かう。
京急川崎大師駅前を過ぎ、いきなり増えた参拝客の波に乗りつつも、両脇に並ぶ出店や老舗をチェックすることだけは忘れない。
元日の川崎大師参道は多くの参拝客を雑踏の危険から守るため、往路と復路の通行区分がきっちりと分けられている。
本堂への階段を上る際には、プラカードを駆使して入場制限なども行われており、危機管理意識はさすがというべきか。
「スマホを操作しながらの参拝は危険ですのでご遠慮下さい」 というアナウンスを耳にしたので、私も流れが止まった瞬間にスマホを操作する。(本当はコレもアウトだと思うけど/笑)
参拝後、12 時からの厄除け護摩祈祷受付を、ぎりぎり 10 分前に済ませたのだが、入場した本堂の中は既に満員電車並み、私が座った場所は出入口に近い隅っこだった。
それでも祈祷が終わった後は、順次ご宝前までの動線が設えられていたので、周囲を観察しながらも、真摯にご本尊へ手を合わせる。
元旦修行・災厄消除と朱書きされたお護摩札を頂き、自宅の神棚に据えたのだが、お寺のお札を神棚に据えていいものかどうか、実はちょっと悩んでいる私だ (笑)
境内を後にし、参道半ばの みかど冨士原商店で 「揚げ饅頭」、雷神堂で 「開運煎餅」、住吉屋総本店で 「麩饅頭」を、甘辛スパイラルで買い食いしながら、京急川崎大師駅に向かい、帰路は大人しく電車に乗る。
窓越しに降り注ぐ新春の陽光が、背中に暖かく心地よい。
今年もいい年になりますように!
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試食したけど、これもすごく美味しかった!