一関市藤沢町、川沿いの県道を南へ下って行くと、山裾に十数軒の小集落があって、民家
の庭や畑の脇に淡紅色の花を付けた木が何本か見えます。ハナモモの木でしょうか。
行く手の畑脇に樹高4~5mの木があって、たくさんの花を咲かせているので、近くで畑
仕事中の女性にお願いして、写真を撮らせてもらいました。
花は八重咲きで直径3.5cmほど、枝から直接咲いているように見えます。
花によっては傷みかけているので、すでに花の盛期を過ぎているのでしょう。
葉を見ると小さく開き始めたばかりですから、花の方が早いタイプと思われます。
二枚とも2024.4.23撮影
帰宅後、ネット検索でハナモモを調べてみると多くの品種があり、花色は白色や淡紅色か
ら濃紅色まであり、花形も八重咲きや枝垂れ咲きなどもあります。
写真の花は濃い目の淡紅色で八重咲ですから、照手桃(てるてもも)という品種のようです。
モモの原産地は中国の黄河上流域、我国へは弥生時代の頃に渡来したとされる史前帰化植
物で、古くから実を薬用や食用にしてきました。果実を食用にする実モモと区分して、花
を観賞するために品種改良されたモモを花モモと呼びます。
江戸時代以降は日本でも品種改良が行われ、20種程が創出されました。
二枚とも2024.4.23撮影
バラ科サクラ属の落葉広葉樹で、樹高5~6mの小高木。原産地は中国の黄河上流域。
樹皮は灰褐色あるいは暗紫褐色で、横長の皮目が目立つ。
葉は互生し、葉身は倒卵状披針形~楕円状披針形で長さ5~12cm、基部は円形で、先端は
鋭く尖る。縁には細かい鋸歯がある。葉柄上部あるいは葉脚に1~2対の腺点がある。
花期は4月、花は前年枝の葉腋に1~3個つき、展葉に先立って、またはほぼ同時に咲く。
花色はふつう淡紅色だが、白、濃紅、咲き分けなどがある。花弁、萼片はそれぞれ5個、
雌しべは1つ、雄しべは多数。花柄はほとんどない。
果実は核果、7~8月に熟す。直径は4~6cmと小さく食用にならない。
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