里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヒイラギナンテンのツボミ

2024-02-03 | 日記

松島町北部、丘陵地の集落道を上がって行くと中腹に1軒の民家があって、その私道脇に
常緑の低木が茂っています。小葉の縁がトゲ状になっているのでヒイラギナンテンですね。
散歩で郊外を巡っていると、庭木として植えられているのを時々見かけます。
名の由来は、小葉の鋸歯先端が鋭いトゲになっているのがヒイラギのようで、葉のつくり
が羽状複葉でナンテンに似ていることによります。

                               三枚とも2024.1.28撮影

枝先で放射状に展開する葉の中心から、長さ10cmほどの花序が10本近く伸び出しています。
花序には直径2~3mmのツボミが20個ほども付いています。
小ぶりなヒイラギナンテンにしては立派な株で、たくさんの花を咲かせるでしょうから、
再訪して写真を撮りたいものです。

                               二枚とも2024.1.28撮影

メギ科ヒイラギナンテン属の常緑広葉樹で、樹高1~3mの低木。原産地は中国南部。
我国へ渡来したのは江戸時代中期。生長が遅く株立状にまとまり、花や実が美しいので東
北地方以南で庭木として植栽される。
幹は根本から叢生し、まばらに枝分かれする。
葉は奇数羽状複葉、長楕円形で長さ15~27cm、小葉は5〜9対付く。小葉は卵形で長さ3~
7cm、基部は斜形~心形、小葉の縁には粗く鋭い鋸歯があり、触れると痛い。
葉質は革質で厚く、葉表には光沢がある。
花期は3~4月、幹の先に5~10本の総状花序を付け、黄色の小さな花を多数咲かせる。
花弁は6個で先は2裂する。雄しべは6個、雌しべは1個、ガク片は9個。
果実は楕円体の液果で長さ8mm、粉白色を帯びた黒紫色に熟す。
種子は惰円体で長さ5mmほど。



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