一関市花泉町、丘陵上の集落道をゆるやかに上がって行くと、道路脇の藪にカラハナソウ
の果穂がたくさん生っていて、茶褐色に色付いているので熟してきたのでしょう。
まだ果穂のつくりや種子の付き方を見たことがないので、今日は分解して中のつくりを観
察してみましょう。
二枚とも2024.10.28撮影
果穂の外側を覆っている苞葉を取り除くと、果軸と膜質の小苞が現れ、小苞の付け根には
直径3mmほどの果実(痩果)が付いています。晩秋には果穂がほぐれ、痩果を付けた小苞が
風に乗って離れた場所まで飛ばされていきます。
果実の表面にはたくさんの黄色い腺点が付いていて、これに苦み成分が含まれているよう
です。仲間のホップの場合はこの黄色い腺点がもっと多く、小苞の基部付近にも無数に付
いていて、これを添加することでビールに特有の苦味と芳香が生じるのだそうです。
二枚とも2024.10.28撮影
カラハナソウは2015年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/f0e20c080bcf55497d91f22a15fff05a
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