松島町東部、海岸沿いの集落道を行くと道路脇に1軒の民家があって、その庭に黄色い花
が咲いています。道路から眺めるとツワブキのような咲き方ですね。
庭は開放的でブロック塀も生垣も廻らせておらず、丈の低い花木や宿根草があちこちに植
えられています。幸い庭先におばあさんがおられたので、伺うとやはりツワブキとのこと。
お願いして庭に入らせてもらい、写真を撮ることができました。
二枚とも2024.11.4撮影
ツワブキは福島県以西の本州~沖縄に分布し、海沿いの草地や崖、林縁に自生します。
種子だけでなく地下茎でも増えるので、自生地ではしばしば群落を形成するとのこと。
福島県いわき市北部の久之浜辺りまで行けば、ツワブキの群落が見られるようです。
ツワブキは薬草とされますが、民間薬的な利用が殆どです。葉を火であぶって柔らかくし、
細かく刻んで打撲、できもの、切り傷、湿疹に外用すると効果があるとされます。
これはヘキセナールという成分の抗菌作用によるもののようです。
2024.11.4撮影
キク科ツワブキ属の常緑多年草で、福島県以西の本州~沖縄に分布。草丈は30~80cm。
海沿いの草地や崖、林縁に自生し、日向から明るめの日陰まで順応する。
種子だけでなく地下茎でも増えるので、自生地ではしばしば群生する。
全体に褐色の綿毛が密生する。根生葉は花期にもあり、葉身は腎心形で長さ4〜15cm、
幅6〜30cm、縁は全縁または不揃いの波形の鋸歯がある。質厚く表面に光沢があり、
裏面は軟毛があって灰白色。葉柄は長さ10〜40cmで、葉柄の基部は鞘状で茎を包む。
花期は10〜12月、束生する葉の間から花茎を出し、直径4~6cmの黄色い頭花を散房状
につける。頭花は舌状花と筒状花からなり、何れも結実する。
舌状花は雌性で1列、10~15個付く。筒状花は両性で花冠は長さ1~1.2cm。
総苞は長さ1.2~1.5cmの筒状で基部に小さな苞があり、総苞片は1列。
痩果は真冬に結実し、長さ5~7mmの円柱形で条がある。冠毛は長さ1cmほどで汚白色。
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