一関市弥栄地区、丘陵地中腹の集落道を下って行くと、道路の谷側から立ち上がったクワ
の木にたくさんの実が生っていて、一部は黒紫色に熟しています。この木は養蚕用に植栽
されたもので、葉表にやや光沢があり質も厚そうです。
実は大きめで、長さは2cm以上ありそうです。
何個か摘み取って食べると、甘くジューシーで子供の頃に山の桑畑で食べたのを思い出し
ます。でも今、ここで食べるのはヒヨドリやカラスなどの野鳥だけかも知れません。
近くの民家は無住のまま何年か放置されていましたが、今は取り壊されて跡地には背高な
夏草が茂っています。
二枚とも2022.6.13撮影
熟したクワの実は傷みやすく、また落果しやすいので、その場で摘み取って食べるのがお
すすめです。そんな特性から果物として生で流通させることは難しく、せいぜい地元の産
直市で売られるくらいです。
クワの実はマルベリーとも呼ばれ、健康効果の高い果実として知られるようになってきま
した。そこで果物として実が大きくて味の良い品種を選び出したり、育成する研究が行わ
れています。ヨーロッパ系の品種と思われますが、ポップベリーや大実マルベリーという
品種の苗木が種苗会社から販売されています。ポップベリーは果実採取用品種で、1個の
果実の重さが7g以上もあり、これは写真のクワの実の4~6倍になります。
2022.6.13撮影
クワは2017年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/6a2c3f99d368a512400f06416c06b451
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