石巻市北上町十三浜地区の相川中流、川の護岸コンクリートがそのまま林道路肩になって
いて、その路肩に沿ってメノマンネングサが帯状に群生していました。
一見すると枯れ始めたコケのようで、草丈も葉もごく小さな野草です。
本来は緑色なのですが、寒さの厳しい今だけ葉焼けして茶褐色になっています。
二枚とも2017.1.17撮影
メノマンネングサを漢字表記すると「雌の万年草」となります。
山地の岩礫地に生える多肉植物にオノマンネングサがあり、これよりも小型なので
メノマンネングサと名付けられたようです。
マンネングサの仲間は救荒植物に挙げられています。
救荒植物というのは普段は美味しくないので食べないが、飢饉で食べるものが無く
なった際に食される植物のことです。葉や茎は水分を含んでいてやわらかいので、
よく煮れば食べられるのだとか。
2017.1.17撮影
ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、本州~沖縄に分布する。
山地や海岸の岩上、市街地のコンクリート壁周辺などに自生し、草丈は10cmほど。
茎は地表を横に這い、普通赤みを帯び、先は立ち上がって分枝する。
葉は互生し、葉身はほぼ円柱状で、先端はすぼまってやや丸い。
長さは10mmほどで、太さは2mmほど。
花期は5~6月で、分枝した枝先に直径5mmほどの、黄色い星型の 5弁花を付ける。
ガク片は線状長楕円形、鈍頭またはやや円頭、大小不同。
雄しべは10個、雌しべ(心皮)5個。
果実になると心皮が水平にちかく広がるのが特徴。
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