先週大学病院の腎臓内科から、当院の腎臓内科に65歳女性が転院してきた。今年の1月に当院から、大学病院に透析導入を依頼していた。
2010年に半月板損傷で当院整形外科(当時)で手術が予定された。ところが、未治療の糖尿病があり、いったん内科で血糖コントロールを行うことになった。インスリン導入で血糖か改善した後に無事手術が行われた。
膵全体に石灰化があり、アルコール性慢性石灰化膵炎だった。夜間低血糖に注意してインスリン強化療法を行った。
2011年には糖尿病の教育入院を行ったが、その後に中断した。何度か自宅に連絡したが、受診はしていない。
2019年に急性腎盂腎炎で入院して、糖尿病治療が再開された。血中Cペプチドが0.26ng/mLとインスリン依存状態だった。
2021年に中断して、何度も自宅に連絡した。半年後に全身浮腫になって、家族が連れてきた。ネフローゼ症候群になっていた。そのころ腎臓内科医が大学病院から4か月おきに交代で来るようになり、治療をお願いした。
昨年腎臓内科医の常勤医が来て、担当していた。今年の1月に透析導入を要すると判断されて、以前から大学病院の先生と相談したそうで、大学病院での導入となっていた。
治療を継続していれば、違った結果になったと思うが。