仕事で仙台方面に日帰り出張をした。
海の近くまでいったが、瓦礫などは見当たらず結構綺麗に片付いていた。
ただ、大きなものは処理するのが大変なのか、かなり山側の畑の中、あちこちに打ち上げられた舟が転がっていて、津波のすさまじさをおぼろげだが感じた。また海辺では区画ごと新築の家になっている場所を見受けた。おそらく家が流されてしまって立て直しされたのだろう。
仕事のあと現地の方の好意で港にあるみやげ物店で買い物をすることができた。
プレハブの店頭で寒いなか牡蠣の殻を開けている女性。店の中に入ると味噌汁を振舞ってくれる。自然に親切な感じ。
女性たちもお化粧なんかしてなくて日に焼けた顔で、ちょっと疲れたような様子ではあるけど、なんとも感じが良い。
こちらの思い込みなのかもしれないけど、東北の人の温かさとか素朴さ、プリミティブな感じをわずかな時間で感得することができたような気がする。
(ただし、JR仙台駅の駅員さんに待ち合わせ場所についてなど質問したが、対応はかなり良くなかった。人によるのかもしれないけど)
みやげ物店で生牡蠣を3つ買ったら、殻を開けたあと輪ゴムで止めて氷をいっぱいれてくれた。1個100円。ついでにのりの佃煮も買った。
家に帰って、牡蠣を殻からはがしてレモンを絞っただけで食べたが、すごく美味しかった。
口に入れたときは薄味であっさいとした味わいだが、一口、二口とかみ締めると海の香りが立ち上り、旨みが滲み出す。
牡蠣ってそんなに美味しいとも思わず、好んで食べるもんでは無かったが、鮮度によってこんなに味がかわるのか、と思った。
そういえばずっと以前、転職するときに転職先の人に半蔵門の北海道料理の居酒屋で牡蠣を食べさせてもらって、えらい美味しいとびっくりした記憶がよみがえってきた。それ以来の美味しさだった~
年に一回くらいはこういう美味しい牡蠣を食べたいものである。