一ノ宮美成氏の著作。
たまたま、最近この方の同和問題の本を読んでその酷さに驚き、またそれを暴き追求する勇気と正義感に感心していて、この人は橋下氏をどう評価するのか興味を覚えて買った。
自分は橋下氏は単なる喧嘩のうまいポピュリストでなんの期待もできない、と思っている。
一ノ宮氏は左翼側から橋下氏を批判しているが、同和問題では素晴らしい切れ味だった舌鋒がここではなんとも陳腐に成り下がっている。
特に大阪の教育関係者の言葉を引いて橋下氏を批判している部分は、逆に今の教育関係者ってのはなんという駄目な奴等なんだ、と思わされる内容。
とにかく平等主義で低いほうに合わさせようとする。それと子供を人質にとって自分らの権利を言い立てる、”こんな扱いをされては子供たちにまともな教育を授けることなどできない”なんて言い方をしていた。
彼らが正義だと思ってあれこれ訴える内容を読んでいると、自分の考え方とはまったく違っていて、読めば読むほどこのような人たちに教育界を牛耳らせていたら我が国の未来は真っ暗だ、と恐ろしくなった。
しかし、また一ノ宮氏がそれに完全に同調しているようでがっかりした。
同和問題についてはもう少し読んでみたいきがするが、残念ながら他はもう読む気がしない。