ネットの書評で興味を覚えて図書館で借りた。
自分も昔、医療機関へシステム導入するSierの下請けに入って病院に出入りしたことがあったが、再下請けという立場だったので病院相手に直接営業する元請けの営業さんの姿を見る事はあまりなかった。
それでもちらっとかいま見る姿は、自信満々の人もいれば、疲れ果てて神経が切れそうに見える人もいた。
たまたま書評を読んで、そういえばMRってどういう事してるんだろう、と昔を思い出したのである。
読んだら実に面白い。
自分も若いころから法人対象の営業を20年近くやったものだが、こんな濃密な営業はやってなかった。
ここまでやるなら、確かに高い給料もらえるよな、と思った。
久坂部羊さんは医師だそうで、この作品は2021年出版で最近の作品。
もう何作も書いておられるようで、それでこの密度だとしたらこれから他の作品を読むのが楽しみ(このような自分の経験をもとに書く方は1作目が一番面白い、ような気がするので)。
素晴らしいエンターテイメントだった。
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