那須太社 錦輔 の日記

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恩田陸 ユージニア

2014-12-16 01:16:41 | 読書感想文

まったく意味のわからない小説だった。

読み進めるのに苦労した。

いろいろ仕掛けがしてあって、人によって同じ人物を、緋紗子と呼ぶ場合と久代と呼ぶ場合があったり、これはなにかすごいストーリーかも、という期待で頑張って読んだが、最終的に謎解きはされなかった。

意味がわからないのでネットで検索してみたら、ツインピークスの小説版だ、みたいなことを書いておられるかたが何人もいて、そうなのかなと思った。

色彩が鮮やかに脳裏に浮かんでくる。

しかしストーリーは明確な説明がないのだ。

なんかあるぞ、みたいなワクワク感だけで最後まで引っ張って、結局うまく収められなかった、みたいな感じがする。

かといって、まったく自分の好みと合わないわけではなく、なんとなくもうちょっとこの作者さんの本を読んでみようかな、という気になった。説明がなくても欲求不満にならないで、なんとなく流してしまってOK。ワクワク感だけである程度満足できたのかな。

しかし、OKとはいいつつ、宮部みゆきもそうだが、女性作家の本はやっぱりなんとなく合わないな。サスペンス物とか謎解きパズルの構築を放棄している。

 

追記:恩田さんの本は少女マンガなんだと思う。じっくりと分析してないけど、直観的にそう思った。

    萩尾モトさんや、竹宮恵子さんや、山岸玲子さんの少女マンガは読むことはできるけど、一部異色作(地球へ)除いて大して面白い
    とは思わない。恩田さんの本は萩尾、竹宮レベルまでは行ってない。

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