結構期待して読んだが、今ひとつ、いや今ふたつだった。
新聞小説ということもあってか、まさに連続ドラマの脚本、主人公は上がったり下がったり、ジェットコースターに乗ったみたいに翻弄される。
出だしはワクワク感があった。
主人公は定年で「終わった人」になったわけではない。
メガバンクの出世街道から外れ、関連会社に出向した49歳で「終わった人」になったのだ。
けど、いい歳をして「俺」という一人称で語る、エリートの臭みを発散する主人公がどうするのかな、と読み進めるとストーリーが薄い。
文学ではない。
青年漫画の脚本かな。
内館さんの女性視点からの男性への優しさ、みたいなものは心地良いけど。
あと、大企業の役員クラスの生活を垣間見る、面白さもある。
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