
「ジャズは不滅」を証明しますと書いてある。この
言葉は、誰に向けて書かれたものなのか。
普通に考えると、このキャッチを書く事で、見た者
に喜びの感情を与えお買い上げいただくために書く。
結論から言って、まったくダメ。この言葉で、喜び
の感情、あるいは共感の感情を持つ読者が何人い
るだろうか。
もしかしたら、本当は、読者に別の感情を起こさせ
てお買い上げいただくつもりだったのか。ならば、こ
の表現が適切でない。
仕事というのは、読者に喜んでもらえる事を最小の
コストでする事。それは、どんな職種、そして、どんな
作業においても同じなのだ。
出版の世界も「虚業」と言われるが、こうした世界
には、こういう訳のわからない事をする人がいる。
ポーズでは食べて行けない。マーケットを見て、どれ
だけのボリュームがあるか、それをつかむのには、こ
の商品で、この打ち出しでいいか、もう一度、考え直
されたい。本屋さんで、こういうレベルの低い仕事を
見ると、腹が立つ。不愉快になるのだ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/