大阪南部は貝塚市の木積は筍の隠れた名所です。意外と関西人は大きなブランドに弱い、というか有名すぎる産地が目立つ、というか・・・・
丹波の、とか京都の、とかが頭にこびりついているようです。
木積筍。今お出ししているものは大きくありませんが、それ故に「竹の子」としての若い力を感じます。
今月のメニューにはフォワグラと筍をキャラメリゼ=糖分で照りをつけて焼く方法、で仕上げ温度卵で絡めて召し上がって頂くお料理をお出ししています。フォワグラの旨みはあるけれど柔らかい食感に筍のコリッとした音感が甘みと絡みます。卵が甘さを丁度いいところで留めます。
基本的にはゲヴルツトラミネールでお勧めしたいのですが、強すぎないローヌの赤でもいいですね。或いは昨日発見したのですが、今お出ししているポルロジェの99ヴィンテージ(熟成してガスのおとなしいシャンパンならOK)を白ワイングラスで温度を少し上げガスも更におとなしくして合わせる、というのも一興です。香ばしさ、酸の主張、旨み、それぞれが良いハーモニーで絡んできます。
大阪の春の味わいです。