ワインの世界で「ローヌ.レンジャー」(ローヌの騎馬隊)という言葉があります。
南仏のコート.デュ.ローヌ地方のワインに心を奪われ、ひたすらローヌ地方の葡萄を育てワインを造るカリフォルニアの生産者たちを指します。ロスとサンフランシスコの間のややロス寄り、パソ.ロブルス地区辺りが本場です。
そむりえ亭でも今月はこのタイプのワインを5種類ほど使っています。
特に南ローヌタイプのワイン作りの基本は多数の葡萄のブレンドにありますから、果実味、タンニン、スパイシーさ、柔らかさなどが同居しています。
北ローヌのタイプというとシラー種ですがオーストラリアのそれ(シラーズと呼ぶ)のアメリカンオーク熟成と違い、フレンチオーク熟成です。よって、アメリカンオーク由来の樹脂的な香りは控えめですね。
白はヴィオニエ種による華やかなタイプ、ルーサンヌやマルサンヌ主体で何種かブレンドするタイプの2通りありますが、いずれも酸の丸い芳醇なタイプです。「暑くなったから冷たい白がいいが酸っぱいのはイヤ!」って方に持ってこいです。
おとなしい、とか、すっきり、とかの形容詞は当りません。無骨な、とかヤンチャな、って感じです。しかし「アイツいい奴なんだなあ」といいたくなる「ローヌ.レンジャー」お試しください。