パエリヤを思い浮かべますね。鍋肌の部分がおこげになっていて香ばしく、魚介が沢山入ったもの。
しかし、意外にああいう感じじゃないものが本場には多いようです。
私がスペインのムルシアに行かせて頂いた時には小さなエスカルゴがウジャウジャと入ったおじや状のものが出ていました。日本人には嬉しい仕上がり具合でした。
じゃ、イタリアのリゾットと一緒か、というとそうでもありません。具材を一緒に炊くのでその旨みが存分にでています。リゾットの場合、後から具材を合わせることが多い、或いはソースを絡める、と言ったイメージが私にはあるのですが、スペインの場合は最初から米に含ませる感じですね。
今、オマール海老と他に何種類かの魚介を「スペイン風おじや」にしてお出ししています。時には他の具材を主役にお出しすることもあります。美味しいですし、腹持ちも良いので「腹ペコ」の方には一押しですね。
ワインは、ボリュームがあって酸の控えめなローヌ系の白、或いは色素の多いタイプの赤(カベルネ、メルロ、シラー、ローヌブレンド)が良く合います。ガッツリ食べて、しっかりしたワインで楽しんでください。