昨日、ブルゴーニュの名門「ジャック.プリゥール」の御当主マルタン.プリゥール氏を囲んでのディナーが開催されました。
氏はブルゴーニュの名門の当主ながら、茶目っ気たっぷりのオッサンで、冗談を交えながら楽しい、しかも押さえるところは押さえた充実した内容です。
これもワインに自信があるからでしょうね。
どれも珠玉の出来ばえ。特に白ワインは「ブルゴーニュのグランヴァン」の風格がありました。ボーヌ1級シャンピモン07年は丸く豊かで樽熟はしているものの果実とのバランスが取れ、どこにも角がない味わい。サーモンのクリーム煮とバッチリ。コルトンシャルルマーニュ07は更に大柄ですがミネラルと着実な酸が骨格となり複雑さをかもしています。私はこれをメインに選びました。赤以上のパフォーマンスですので最後に持ってくるしかありません。「白は赤に劣る」と思っていらっしゃていた方々も納得の存在感でした。これにはキノコのフリットを合わせました。香りをもっと楽しんで頂きたかったからです。
では赤はどうか、というとこれも素晴らしい。白と同じボーヌ1級シャンピモンの畑の赤07。この年の赤は柔らかく今でも飲み頃です。一度のデキャンタで開いていましたが、うすくはありません。逆にたっぷりの果実味があるからこそのバランスです。鰹の生と合わせました。
もう一つは現地からの直送によるバックヴィンテージ。クロ.ヴージョ98です。この年は若い頃は固い印象、細身の印象が私にはありましたが、固い筋肉が柔軟体操でほどけた柔らかさが出ていました。しかも12年の間に手に入れた熟成香と良い果実から来る甘い香りが折り重なります。タンニンは未だある、しかし、熔けている、と言う表現をしたいと思います。
いずれのワインも沢山はありませんが、少々だけ残っています。
特にグランクリュの2つ、コルトンシャルルマーニュ07とクロ.ヴージョ98はグラスで開ける事は、通常では考えないアイテムですので、この機会のお試し頂ければと思います。
ちなみにコルトンシャルルマーニュ07は4,700円、クロ.ヴージョ98は4,000円。と言いたい所ですが、今日明日中にお越しの方には、それぞれ500円引きでご用意いたします。(売り切れ御免、です。)
お待ちしています。