昨日から6本分、表題のシャンパンをグラスで開けています。
88年と聞くと22年以上の年月を経て「高そう」と思われるでしょうね。確かに安くはありませんが・・・
しかし、これはヴーヴクリコ社の最上級の「ラ.グランダム」では無くスタンダードのヴィンテージ物を最近デゴルジュマン=口抜き=ずっと瓶内に残していた酵母を取り除く作業を済ませたものです。ですから、さほどには高くないのですね。
そむりえ亭で1杯2,600円です。
さてシャンパンは最近古いヴィンテージのものが良く見られるようになりました。しかもコンディションもいいものが多い。
このシャンパンもいいですね。ガスも元気です。
何より酸がしっかりしています。88年は結構気温の低い年だったのですね。他の良いといわれるヴィンテージでも果実味がしっかりあった年のものは熟成が長くなると酸化のニュアンスが出てきますが寒い年のものは若いうちは線が細く感じられたり固さを感じるのですが、年とともに丸い甘みと酵母からの旨味、香りが良いボディを生み出します。
寒い事によって生まれるのは酸だけではありません。長いハングタイム(葡萄が樹にぶら下がっている期間)にミネラルも身につけるのですね。
そむりえ亭の3月のメニューには春らしい食材が色々出ていますが、大地から顔を出した食材の味わいと、或いは貝類などとも相性がいいと思います。
是非、お試しください。