ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

たまには実験

2012年04月10日 03時18分33秒 | ちょっと休憩

そむりえ亭は料理にワインを合わせてお勧めするのがコンセプトです。

しかし、乾きもの等は置いていません。

だから、試さない、と言うのは私の主義に反します。

手元にそういったものがあったり、同じ体験をしていない従業員がいたりすると試そうか、という事になります。

今日は頂きもののスルメがありましたので、実験です。

1:リースリング(薄甘口)

2;シャルドネ(樽の効いたもの)

3:ピノノワール(いかにもピノらしいブルゴーニュ)

4;カベルネソーヴィニヨン(ボルドーの色の濃いもの)

5;貴腐ワイン(しっかり貴腐化した極甘口)

の5種と合わせてみました。

過去の私の体験では4カベルネと5貴腐ワインが良かったのですが、リースリングも悪くなかったですね。

2と3は残念でした。

その後、もう少し種類を増やそう、という事で

6ソーヴィニヨンブラン(ロワールの辛口)

7:シャンパン(ノンヴィンテージのスタンダード)

も加えて試しました。

6は最も残念!!!

7は可もなく不可もなく。

その後、もう一度順番をシャッフルして試します。

一番は貴腐ワインは変らず、カベルネは最初は香りが喧嘩をしますが噛むほどになじみます。

リースリングも僅かな甘味が塩味とマッチ、香りもさほど気になりません。

シャルドネとピノノワール、ソーヴィニヨンブランはやめた方がいい結果です。

シャンパンは悪くは無い、程度です。

ま、スルメにも色々あるでしょうから、一概には言えませんが

1:甘みは有効

2:濃い黒い色素は馴染む(香りを徐々にマスクする)

3;貴腐の複雑な成分はイカ臭さを感じさせない。

4:樽風味は臭みを増長する

5:赤い色素は香りをマスクしない

ってことでしょうか?

三宅君も途中までの彼なりの感想をFBで書いていますが、甘いワインの有用性を再確認。

更に濃い色素も香りを包んでいく、というのも再確認でした。

肉の肝系のものと合わせるのと似ています。

                                                                                   

実際の所、お家で乾きものでワインを飲む環境はあるでしょうが、何種類ものワインで確認できない方が殆どだろうと思います。

宜しければ、この結果を参考にして頂ければ、と思います。

あ、それと最初のひと口と、何口か召し上がってからでは全く臭みが違います。

何故ならスルメは噛めば噛むほど、その素性が染み出てきますから、口にスルメの無い時でもピノやシャルドネを口にすると嫌な臭いが倍増した感がありますね。

という事で、口直しにビールです。

これなら大丈夫だろう!!!と口に含んだら、あまり良くありませんでした。つまり、これまでスルメにビールは何度も飲んでいますが、気にしなかっただけ、という事ですね。

あくまで参考程度の実験ですが、また機会があればご報告いたしますね。