ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

オーク

2014年01月12日 02時35分35秒 | ワインの事

80年台から90年台に掛けて白ワインというとシャルドネが目立った時期があったように思います。

総じて樽熟のオーク=樫樽の風味が強いものでした。

他の飲み物では樽で寝かせたもの=ウィスキーとコニャックブランデーが流行っていた時代ですから、樽の風味の白も流れに乗っていたのでしょうか?

しかし、徐々に変わってきます。

カリフォルニアやオーストラリアで台頭してきたオーキーワインはフランスのマイナー産地、イタリアなどでも増えたことは間違いありませんが、今はむしろ「過剰に樽熟しない」がトレンドかも知れませんね。

例えば今月のグラスワインに使っているシシリアのシャルドネは所謂バリック=225リットルのボルドー型の樽では無く大樽熟成です。

過剰な風味が掛かっておらず、しかし上品に緩やかに酸化熟成を経ています。

果実味も隠れていません。

ワインは葡萄の産物です、という事が世界的に共通の認識になってきたのかな、と感じます。

とは言え流行と言うものはファッションでもそうでしょうが20年から30年で繰り返しますね。

男性用のコロンも樽熟白より少し前に「森の香り」などの木を連想させる香りが衰退してシトラスなどの果実系が流行ったようです。

この後はどういうワイン、香り、ファッションがどうなっていくのか楽しみですね!!