そむりえ亭では比較的に「ローヌ系」と言われるワインを使う事が多いのかな?と思います。
葡萄で言うとシラー、グルナッシュ、ムールヴェードルなどで造る赤、マルサンヌ、ルーサンヌ、ヴィオニエ、グルナッシュブランなどで造る白。
どの葡萄であれ赤は「スパイシー」と言われ、白は芳醇な感じです。
しかし広い産地でのことですし一筋縄では説明できません。
大雑把にいえば北と南で大きく違います。
北では「南フランスとはいえ冷涼」で赤ワインはシラーが使われアルコールは意外に低く酸もホドホドにあります。樽熟成もさほど長くありません。
つまり細身なスパイシー、です。
白はヴィオニエで造る白い花を思わせる華やかなものが有名ですが、ルーサンヌやマルサンヌもあり、いずれにせよ酸の穏やかでボリュームを感じさせるものです。
南に行くとシラーはあるにはありますがグルナッシュが優勢で次いでムールヴェードルが地中海のニュアンスを醸します。
色はシラーのものより薄く見えますがアルコールのボリュームがあり酸は控えめ。大樽で長めの熟成をしてオレンジ掛かった色合いも良く見受けられます。
代表的なシャトーヌフ.デュパプ等は白葡萄も含めて13種お葡萄のブレンドが可能なエリアで円やかで優しそうで、しかし複雑味があります。香りの中にはスパイシーに加えて陳皮(ミカンの乾いた皮)のニュアンスを感じたりします。
白はルーサンヌを使ったものは数年で酸化的な香ばしさがトロピカルな果実味の上から重なって素晴らしい仕上がりになります。
グルナッシュブランが多いものは比較的に長くフレッシュさを保つような気がします。
ちょっと簡単に書きすぎかもしれません。なにせ沢山のワインを生み出す産地ですし、ブレンドの比率もワイナリーによって大きく違うんですから・・・・・・
今月来月は北から南まで赤で5種、白で2種のローヌワインを開けています。
3月のメニューの色々な場面に合わせられると思っています。
どうぞお試しください。