私が20代の頃、まさにバブルでした。
25歳からの日航ホテル時代は毎年凄い数の新入社員が職場に配置され、気が付けば沢山の人が辞め、また入りの繰り返しです。
沢山従業員がいましたから休みも沢山とれるわけです。
歓送会も頻繁で、しかも盛り沢山なプログラムで派手にやっていました。
30年前の話です。
今でもよく覚えています。
ホテルですから女子も交えての会で、涙は付き物でした。
今日は三宅君の最終日。
仕事終わりに送別会です。
近くの料理屋で男4人、美味しいものをお腹いっぱい頂きながら三宅を送りました。
唄も花束もありません。
私はシャンパンを、坂本と鹿子木は何か別の物を送りましたが、静かな会です。
ついさっき別れましたが男4人で涙は禁物です。
粛々と彼を送ったのです。
ま、直ぐに会える距離です。
いや、否応なく顔を見ることになります。
4月1日から彼は新しい職場で次の一歩を踏み出します。
そむりえ亭での4年3か月はワインの勉強には良かったと思います。
或いはワインの扱い方を学ぶにも良かったんじゃないか、と自画自賛します。
が、レストランのウェーターとしては充分な職場ではありませんでした。
いやゼロの経験からの者には重かったかもしれません。
しかし未だ若い。
これからの職場で「ワインの勉強」以外の事をしっかり勉強して大きくなって欲しいと思います。
大事なことは「そむりえ亭でやってきた」という事を忘れることです。
忘れないと前に進めません。
新しい職場で前に進んで欲しい。
そして後をついで頑張る鹿子木君は「三宅さんが居たらなあ」と言う気持ちを忘れて「俺が三宅さん以上にやるんだ」の気持ちで頑張ってほしいと思います。
人生離合集散。
繰り返しです。
暫らくしたら同じことを書いていると思います。
安泰は人を堕落させますね。
さて今日から改めて前に進みます。