先月、今月と使っているワインに国産の「グリ」と付くワインがあります。
ブドウは甲州種で色合いはロゼに近いオレンジ。
従来の甲州種らしくないコクや香り、旨味があります。
何より色合いで「甲州なわけがない」と思わせるのですね。
はやりのオレンジワインと同系統の色合い。
甲州種は赤い色素がありますが、そこからくる色合いというよりは果皮からくる酸化酵素の成す業と思われます。
90年前後は、こういう作り方を違う目的で施して「酸化してしまった」と慌てて辞めた経緯がありますが・・・・
こういう「グリ色」或いは「オレンジ色」のワインが世に出て10数年経ちますが、そこそこ居場所が出来たようですね。
日本のみならず、各国で同様の「醸し」をするワインが増えていますので、カテゴリーを増やさなければならないかもしれません。
ただ怖いな、と感じているのは「色が濃いからよい」と勘違いしてしまうことです。
意味のある酸化や色づきは評価できますが「傷んだ」「劣化した」濃い色はワインラバーを減らします。
大事に見守りたいカテゴリーです。
樋口誠
ブドウは甲州種で色合いはロゼに近いオレンジ。
従来の甲州種らしくないコクや香り、旨味があります。
何より色合いで「甲州なわけがない」と思わせるのですね。
はやりのオレンジワインと同系統の色合い。
甲州種は赤い色素がありますが、そこからくる色合いというよりは果皮からくる酸化酵素の成す業と思われます。
90年前後は、こういう作り方を違う目的で施して「酸化してしまった」と慌てて辞めた経緯がありますが・・・・
こういう「グリ色」或いは「オレンジ色」のワインが世に出て10数年経ちますが、そこそこ居場所が出来たようですね。
日本のみならず、各国で同様の「醸し」をするワインが増えていますので、カテゴリーを増やさなければならないかもしれません。
ただ怖いな、と感じているのは「色が濃いからよい」と勘違いしてしまうことです。
意味のある酸化や色づきは評価できますが「傷んだ」「劣化した」濃い色はワインラバーを減らします。
大事に見守りたいカテゴリーです。
樋口誠