ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ジュランソン

2016年03月05日 02時42分36秒 | ワインの事
白ワイン品種も色々あります。

シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリング、ゲヴルツトラミネールは知られていますね。

しかし、フランス南西部ジュランソン地区の葡萄は残念なことに知られていませんし、使われている店も少ないようです。


中でもプティマンサンという葡萄は甘辛双方で素晴らしいワインを生み出します。

結構温暖な地域ですが収穫期が10月後半が当り前で、ものによっては12月まで待つという気の長い品種。

そんなに遅く摘んでも酸を失わない、つまり長熟のバックボーンを携えているわけです。

お安いものでもフレッシュさ以外に膨らみを持ち、上級(といっても数千円で買えます)になると香ばしさと深い味わいが豊かに広がります。

甘口は干からびたブドウから造る秀逸なもので参加熟成を伴って広がりがあります。

面白いことに甘口の表記が「ジュランソン」で、辛口に「ジュランソン.セック」という但し書きが付きます。

辛口主流のフランスワインでは珍しいですね。


いや特定の葡萄を推奨する意図で書いているわけでもありませんが、「おそらく」知られていない=売れていない、ということで今使っているジュランソンのヴィンテージは2008年でして輸入元としては困った子ってなもんです。

私たちには嬉しいことですが古い在庫が残っているのは経営上困りますよね。

で、在庫終了とともに終売、と言われています。


勿体ない・・・・


「プティマンサン、飲んだことない」「使ったことない」というお客様や同業の方には、どうぞお試しいただいて真価を確認していただきたいな、と思います。



さて昨日、やっと寒い(ヒマな)営業を脱出しまして、続く今日も賑やかになりそうです。

気温も暖かそうですので汗を掻いて頑張ります‼


       樋口誠