格付けとかランキングとか・・・・

誰が始めたことなんでしょうか？

しかし一度つけられると、それに縛られるもの。


我々に関するところでいえば「食べログ」とか「ミシュラン」なんていうものがそうです。


しかし歴史と言い影響力といいワインの世界では「メドック格付け」が有名です。

一度一級に格付けされると「ほぼ」永久に変わらないシステムの中で当事者たちはトンデモナイプレッシャーに向き合うんだろうと思います。


その中でシャトーマルゴーは60年代から77年にかけて名声に似合わない＝価格に合わない品質が続きました。


失望の時代だったわけです。


が・・・・・・

78年から見事に蘇ります。

ギリシャ系のメンツェロプーロス一族が経営に乗りだし、83年からは右腕として参画したポールポンタリエさんは「名前と格付けに見合う」クオリティを取り戻した立役者なのです。

ポンタリエさんは来日回数も多く、国産で有名なＭ社の開く勉強会的な集まりにも顔を出し、我々に色々と教えてくれました。

最近も来日しています。


「ボルドーの有名人は現地にいない」「セレブな生活で農業を知らない」などと言われます。

事実、パリで優雅な暮らしをしているオーナーも多いようなんです。


しかしポンタリエさんは腰も低く、前向きでした。


私の2歳上＝59歳。

大きな功績を残して天国に旅立たれました。


　　　　　　　　　　　　樋口誠