ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

教材

2016年05月24日 01時58分23秒 | ワインの事
「教材」なんていう表題ですと堅苦しく勉強してね、的な捉えられかたをするかもしれません。

ま、しかし、ソムリエは仕事として勉強するわけですから堅苦しさもありき、です。



ちなみに私の20代前半の頃は限られた本しかありませんでしたし、スクールなどは皆無。

ホテル学校はありましたがワインのことは学んでいません。

PC=インターネットなるものも無く、スマホなんて想像もつきません。

先輩もワインのことは「まだまだ」のひとばかりです。

お客様もサービスマンを導く教材かもしれませんが、殆どの人は「スコッチは・・・」とか「コニャックは・・・」と語ってもワインは語りません。

生産者の来日も殆どない時代・・・ですし、現地の訪問も難しかったのです。(ちなみに為替は1ドル=180円台ですので馬鹿高かったんです)



しかし、今は本も學校もインターネットもお客様もすべてが教材として溢れていますね。

これは昔からありますが「自分のノート」というのも大事です。

生産者の来日、どころか来阪も頻繁で生の声も簡単に聞けます。

海外も楽に出掛けられる。


では今が便利かというと覚える頭は一つです。

溢れる情報を整理する術が迫られます。

私なんぞは「勉強が大嫌い」でしたからノートも取らず、40歳過ぎまでインターネットも知らず、でした。

怪我の功名でその「少ない情報」の分、習ったことは忘れなかったのかも知れません。



先程、松本人志さんの「ワイドナショー」って番組の再放送をやっていて、「番組出演者の情報はウィキペディアでは正しいか」と検証していました。
大概は第三者の書き込みですから「2,3割は間違い」と・・・・
ウィキペディアに限らずネット情報なんていうのはそういうもんなんですね。

ですので「出所の正しい」「最近アップデートされた」情報を

「今、必要なこと」→「お客様に聞かれそうなこと」→「知っていて損のないこと」などと優先順位をつけて覚えると良いのではと思います。

この記事で書いている私が大体「いい加減ですから」それすら優先順位の後ろの方なんですけどね(笑)


簡単なことは忘れやすく、難しいことは頭に残り、ということは古今東西変わらないと思っています。


             樋口誠