ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

あの葡萄のふるさとは?

2016年05月04日 02時18分48秒 | ワインの事
「ピノノワールはブルゴーニュの・・・」「ジンファンデルは実はクロアチアの・・・・」などと言うことがワイン語りをする人には重要な位置を占めているように思います。

それはそれらの葡萄品種が「今や世界中で栽培」されているから尚更って部分もあるでしょう。


しかしサッカーの発祥がイギリスであっても、ワールドカップを応援する段では「本場ブラジル」であり「スペインが今の主流」と呼ばれ

MLBでは日本人のイチローがアメリカで歴史上のスーパースターになろうとしています。

拉麺は中華料理かと言えば博多ラーメンは博多のもの、サッポロラーメンは札幌のもの。

カレーライスはインド料理でもありますが日本でよくあるのはイギリスから来た「小麦粉を使ったルーと洋野菜のはいったもの」です。

「本家本元論議」は大事なような、そうでないようなものなんだろうというのが私の結論です。


例えば今月のワインにイタリア産のテンプラニーヨが出ています。

カリフォルニアのカベルネやオーストラリアのシラーズは既に市民権を得ていますが新しい産地と品種の組み合わせはドンドン世に出てくるのです。

成功するもの、消え去るもの・・・・

私的には「節操なく、どこの国でもかまわない」と思っています。

勿論、店で使うワインの価格帯とか30種オーバーのグラスワインに使うバラエティの一角をなす個性があるのかが決め手であって「本国かどうか」は二の次です。


実際に使っているワインにフランス産が多いのも否定しませんが「面白いものは使ってみたい」とずっと思っています。


               樋口誠