この業界、いや仕事であろうがなかろうが・・・・
ニーズとかウォンツなどという言葉をきくことになります。
確かにソレらは大事なことで、何も知らずに取り掛かるとエライことになる、と言うことも誰でも判りそうなものです。
例えば私の場合、20数年居たホテルのフレンチのクオリティをもう少し低価格で、しかも格式を落とした環境で提供する場所のニーズはあるはず、と思ってスタートを切りました。
で、更には・・・
1:ワインは料理に合わせたグラスワイン、
2:箸は置かない
3:子供はOK
4:道行く人を招き入れる場所でなく、わざわざ来ていただけるゲストがターゲット
等々がコンセプトに置かれました。
まだたくさんの項目がありますが、例えば1と3は明らかにニーズがあります。
2はありません。と言うよりニーズに反しています。
4は他のコンセプトなどを実践するうえで大事な部分。
しかし私の中ではコレはとても大事なことで・・・・(理由はお店で‼)
つまり「店を始めよう」という時点で既に「ある種のニーズやウォンツ」は取り入れて、「自分のしたいこと」をしているわけです。
ですので店を始めてから、過剰に「ニーズを探る」とか「お客様が言うから」といって形態や方法を変えていては「何のために始めたの?」という事になってしましまいますね。
ただ、なんの反省も改革もなしには営業は続きません。
赤字なのに策を弄さない、って訳にはいかないんですね。
が、「フレンチをしたいのにゲストのニーズが和食が多い」という理由で変えていてはシェフの心が踏みにじられますし、既に付いている顧客を裏切ることにもなります。
「サラリーマンでも来やすい価格」を標榜しているのに「もっと上等なワインを在庫しろ」と言われ「気が付けば高いワインを売ることに執心していた」では矜持もへったくれもありません。
あ、そうでない出発点=オーナーのビジネスとして、とか数多い従業員の生活を支える為、とかの場合もあるのは重々承知しています。
ではニーズ、ウォンツはそれ以降は察知する必要なないのか?というと沢山あるわけです。
例えば・・・
あのお客様は水が欲しいはず・・・
このお客様は急いでいるようだ・・・
苦手の食材がある・・・
「いつもと違うメンバー」なので様子を見よう・・・
接待なので同業の予約とは離した方がよい・・・
などなど、いくらでもあります。
勿論、それでも「聞いてはいけないニーズ、ウォンツもある」ということはあるわけです。
「禁煙なのに、吸わせてと言われ灰皿を出した」とか
「昔は許されたので車を運転している人に酒を出した」
いろいろです。
って言いながら「ニーズ」と「ウォンツ」の差もあまり理解していない私が何を偉そうに、ってことですね(汗)
いつ潰れるか判らない店をしていると(最近は大企業も同じですね)仲間でそんな話をすることも多いのです。
「何をしたかったのか?」「どういう実現の仕方を望んでいたのか?」を忘れずに、というのが私の肝です。
樋口誠
ニーズとかウォンツなどという言葉をきくことになります。
確かにソレらは大事なことで、何も知らずに取り掛かるとエライことになる、と言うことも誰でも判りそうなものです。
例えば私の場合、20数年居たホテルのフレンチのクオリティをもう少し低価格で、しかも格式を落とした環境で提供する場所のニーズはあるはず、と思ってスタートを切りました。
で、更には・・・
1:ワインは料理に合わせたグラスワイン、
2:箸は置かない
3:子供はOK
4:道行く人を招き入れる場所でなく、わざわざ来ていただけるゲストがターゲット
等々がコンセプトに置かれました。
まだたくさんの項目がありますが、例えば1と3は明らかにニーズがあります。
2はありません。と言うよりニーズに反しています。
4は他のコンセプトなどを実践するうえで大事な部分。
しかし私の中ではコレはとても大事なことで・・・・(理由はお店で‼)
つまり「店を始めよう」という時点で既に「ある種のニーズやウォンツ」は取り入れて、「自分のしたいこと」をしているわけです。
ですので店を始めてから、過剰に「ニーズを探る」とか「お客様が言うから」といって形態や方法を変えていては「何のために始めたの?」という事になってしましまいますね。
ただ、なんの反省も改革もなしには営業は続きません。
赤字なのに策を弄さない、って訳にはいかないんですね。
が、「フレンチをしたいのにゲストのニーズが和食が多い」という理由で変えていてはシェフの心が踏みにじられますし、既に付いている顧客を裏切ることにもなります。
「サラリーマンでも来やすい価格」を標榜しているのに「もっと上等なワインを在庫しろ」と言われ「気が付けば高いワインを売ることに執心していた」では矜持もへったくれもありません。
あ、そうでない出発点=オーナーのビジネスとして、とか数多い従業員の生活を支える為、とかの場合もあるのは重々承知しています。
ではニーズ、ウォンツはそれ以降は察知する必要なないのか?というと沢山あるわけです。
例えば・・・
あのお客様は水が欲しいはず・・・
このお客様は急いでいるようだ・・・
苦手の食材がある・・・
「いつもと違うメンバー」なので様子を見よう・・・
接待なので同業の予約とは離した方がよい・・・
などなど、いくらでもあります。
勿論、それでも「聞いてはいけないニーズ、ウォンツもある」ということはあるわけです。
「禁煙なのに、吸わせてと言われ灰皿を出した」とか
「昔は許されたので車を運転している人に酒を出した」
いろいろです。
って言いながら「ニーズ」と「ウォンツ」の差もあまり理解していない私が何を偉そうに、ってことですね(汗)
いつ潰れるか判らない店をしていると(最近は大企業も同じですね)仲間でそんな話をすることも多いのです。
「何をしたかったのか?」「どういう実現の仕方を望んでいたのか?」を忘れずに、というのが私の肝です。
樋口誠