ひまつぶしの「コロナ小噺1」

ひまつぶしの「コロナ小噺1」

チューリップのアップリケ

中学一年生の頃の担任は杉本先生と言いました。

ちょっと小太りで熱い話をする人。

道徳の時間だったか、終業の時間だったか、或いは倫理社会の授業だったか、

何しろ50年近く前のことですので覚えていませんが、岡林信康さんの「チューリップのアップリケ」と言う唄を皆の前で披露していました。

差別の唄です。

これは鮮明に覚えています。

テレビでよく聞く歌謡曲と違う魂の籠もった唄でした。


実は私の両親は市民活動に傾倒していまして、小さい頃から「差別は・・・・」と散々聞かされていたものです。

しかし、「チューリップのアップリケ」は結構な衝撃でした。


今、アメリカで起こっている事態は決して他山の石ではなく、日本でもまだまだ有る話です。

女性に対するもの、に対するもの、国籍に対するもの、地位に対するもの、貧富に対するもの、容姿に対するもの・・・・


「じゃあ、お前は差別をしたことがないのか？」と聞かれると自信はありません。

何処かでしていたかもしれません。


そういう時に「チューリップのアップリケ」や「Black Lives Matter」の文言を思い出したいと思います。


「私は大丈夫」という人もおられるかもしれませんが、人間なんてそんなに強いものではありません。

周囲の何気ない言葉や他国での出来事、そして古い唄。

色々なものに助けられ、「平等であれ」と望みます。



さて、今日15日（月）はお休みを頂戴します。

また16日（火）は8割位の埋り具合ですが、それ以降の日はまだまだ空いています。

メッセンジャー等でのお問い合わせは休みの日でも可能ですので宜しくお願いいたします。


　　　　　　　　　　　　　樋口誠