レストランの料理やワインに限らず、例えば家で食する朝食や、キャンプ場でいただくBBQ、旅先での名物料理etcにもそれぞれ「意味」があるはずです。
恥ずかしながら私の幼少の頃、メザシと白飯だけの夕食もありました。
母はやりくりしてのメザシに意味を説明していました。
「メザシは頭にも骨にも身にも栄養があって、しかも美味しいのよ」
そう聞くと「美味しいし栄養もあるんだ」と頭で思い込んで食事ができたな、と・・・
ワインもそうです。
「この料理の〇〇な部分には、Aと言うワインの△な性質が合うんです」
「何々村のBさんが手塩にかけて、しかも時間をかけて」
まあ、殆どというか、全ての物には「意味」があるに違いないのでしょう。
しかし、同僚と居酒屋に行って最初に頼むビールは「取り合えず」であって、難しく考える人は少ないでしょうし、考える必要もないと思っています。
ワインもそうであった方が普及の近道かもしれません。
「何故、そのワインか?」と言う問いもそうですし、「このワインの名前の意味は?」的な事が実はワインが広がりにくい理由なのかもしれません。
と言いながら、私はお客様にワインをお出しする時に「理由」を語るのです。
矛盾していますね。
勿論、「承知の上」ですので「難しくならない様に」「簡単に」「どちらかと言うとダジャレ優先」で話します。
料理も同じ。
意味が先行すると美味しくいただけなくなるものですね。
その辺のバランスをどうして取るか?と言うのが(それなりの単価の)飲食業を営む上で肝なんでしょう。
さて今日はお休みです。
ゆっくり休んで鋭気を養います。
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樋口誠