ワインはそのバリエーションで他の酒を圧倒します。
世界中で造られていますし、歴史も長い。
品種も「多様」という言葉では言い尽くせません。
同じ産地でも格付けなどで生産方法や法令も違いますし、太古の歴史が復古することもあります。
しかし、だいたい「同じ原産地呼称」のワインは似通っています。
というか「似通っている」ことをラベルで証明するための「原産地呼称」でもあるわけです。
例えばボルドーやブルゴーニュ等の有名産地は格付けや価格で示す違いは概ね「凝縮感」や「深み」ではあるものの「似ている」ことは間違いありません。
ところが、同じ有名産地の中でも「バローロ」は生産者の世代によって「造り方そのもの」が違っています。
クラシックな大樽での長期熟成、モダンな小樽(それも新樽)での短期熟成、その中間。
外観も香りも味わいのインパクトも随分違うのです。
ただ原料である「ネッビオーロ」種は芯の部分でぶれない品種。
「どのような造りでも、俺はネッビオーロや」と自らを主張します。
ちなみに私は今使用中の「鳥系ジビエ」に多用します。
まさに今が出番。
先日の「雷鳥・バローロ・白トリュフの会」では上等なバローロを使いましたが、そうでないお手頃バローロ(と言っても日常用よりはお高め)でも充分に力を発揮します。
このワインは「大好きな人」と「苦手な人」がはっきり分かれることも多いと感じていますが、合わせるもの次第で「みんな大好き」に変わること請け合い。
もしどちらかで鳥系ジビエを召し上がる機会があられましたら、バローロを所望してください。
あ、それがそむりえ亭なら言うことなし(笑)
明日から12皿分の「ペルドロ」=「山鶉」をご用意しています、17日には再び「雷鳥」も入る予定です。
ちなみに今日11日はお休み、明後日12日は一旦満席、翌13日14日はまだまだ空いています。
どうぞよろしくお願いいたします。
樋口誠
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