よく言われることです。
「重~~いワインが好きやねん!!」「フルボディのワイン!!」と・・・・
しかし、お話を伺っていると「そのワインはそんなに重ないんやけどなあ」ということが有ります。
たいていの場合、それは渋いワインの事を指しています。
確かに渋いワインで重いワインはありますが、渋い=重いワインではないんですね。
仮にそうだとしたら白に重いワインは無い事になります。
例えばモンラッシェやコルトンシャルルマーニュは「非常に重いワイン」ですし、ニューワールドのシャルドネは大概重いですね。
それらの白に関しては赤より後にサーブしたほうが良い事も度々あります。
重さを構成する要因は
1:アルコール
2:酸:
3:タンニン
4:ミネラル
5:樽からの溶出物
などです。
いい例がローヌのシラーやボルドーの左岸のワイン。
例えば欧米の専門誌を見てもボルドーは大概の場合「ミディアムからミディアムフル」です。
タンニン以外の要素は、カッコよく言うと「ジェントル」ですね。だからボルドーは女性的と言われるのです。
若いうちか判りにくい人でも熟成すると判ります。タンニンという毛皮のコートを脱ぎさったあとは「エレガント」な女性像が浮かびます。
逆に良いブルゴーニュは熟成しても酸、アルコール、ミネラルはボルドーより豊富に感じます。
という事で、お店で何か一本注文するときに「重いワイン」というとイメージと違うワインが出てくることになりますから、「渋いワイン」とか「歯茎に浸みるワイン」などの言い方がいい、という事なのです。
或いは実際に重いワインをこれまでと違うワインで体験されて、新しい世界を体験するのも良いですね。
なんて言いながら、そむりえ亭では、一本でお出しすることもないですし、重いからお出しする、という事もありません。
料理に合わせて丁度いいものをお勧めする、というスタイルですので順に重さを体験頂けると思いますよ!!
さて、どんどん気温が秋に向かうこの頃、美味しい食材とワインを重い軽いに縛られずお楽しみくださいね!
お待ちしています!!!!