(集英社文庫657ブックカバーより一部引用させて頂きました)
ダニエル・デフオー(1660-1731)著
誰でも知ってる、それでいて意外と読んだことがない人が多いこの本.
私の愛読書の中でも5本の指に入ります.
普通は読み終えた本は捨ててしまいます.
置く場所確保のためですが、この本はとってあります.
日常生活で何の苦労もせず過ごしている生活が、ある日突然全て無くなり、
全て自分で考え、作らねば生きていけない、、ということはなかなか通常は
あり得ないことでしょう.
意外だったのが、木の板を作ることが、大変なこと....
のこぎりがありませんからね.
それから、小さな孤島でもどこに住むか、、、は大変大きな課題、日当たり、
風、海の影響、遠くから見えにくい、足跡の隠滅、、、当時は人食い人種が
多かったんですね.だから見つけられたら人種によっては食べられる、
という信じられない恐怖があったんですね.
そしてラストの、ハッピーエンドは心を前向きにしてくれます.
小説とはいえ、当時(1700年代)の実際の状況が反映されていると考えて
いいでしょう. 本の良い所は、好きな時にいつでも好きな世界にはいれるから.
(集英社文庫657ブックより一部引用させて頂きました)