珍しく晴れた日曜日。
末っ子は将棋会館まで将棋を指しに朝早くからでかけ、
旦那さんは昨日今日と学祭でこれまた朝一番で出かけて行った。
のんびりできるなあ…と、思いついて、ぽんと映画館に向かった。
行った按配で時間のあったものを観ようと窓口に行ったら、
初めにこれはと思った「超高速参勤交代」はジャスト始まってしまっていて、
「春を背負って」 になった。
うん、映画としての出来は今一つだが、
いいなあ~木村大作監督の作る山の映画。私は好き。
実際にその場所で撮影する。役者にも実際に自分の力で山を登らせるという。
その説得力が、すごい!!
どういったらいいのかなあ・・・・?
芝居 というのは、それらしく見せることが仕事。だから自分で登っていなくても、
登ってきたようにカメラに収まることが出来ればそれでいいはずなのだが、
やっぱり実際に自力で登ったその存在感は、芝居はかなわない。
絶景としか言いようのない、迫力の山の風景の前に、
この映画、それについてはもう十分すぎるほどの説得力だった。
そして、その場所には、
てっぺんには自分の力でしかたどり着くことはできなくて、何を運ぶにしても人が担いで運ぶ。
背中に背負い、一歩一歩、普通に前に、・・・・・・
そういうことが重ねて重ねて語られていた。
木村監督が、山のいい本に出会って次の作品を作ってくれるといいなあ。
楽しみにしている。