引き継ぎ
先月末に所属している事業所に話をしに行った。
当然続けることはムリだと考えたので、やめさせてほしいとお願いをした。
あれやこれや姉の状況を話し、いずれは、近いうちに東京に行きっぱなしになるだろうことも説明した。
「ご主人とお子さんはどうするの?」
高校受験でもうまもなく学力テストが始まる末っ子を連れていく歩くわけにはいかないので、
(札幌の中学3年生は学力テストを3回受けるんです!1回目が今週です)
父子家庭で頑張ってもらうことになりますとこたえた。
それを聞いて主任が私に言った言葉は、
「辞めることはないんじゃない? 休めばいいじゃない」
びっくりした。
1カ月で終わるものか3ヶ月か、半年、1年かもしれない。
それでも休んでいいというのだ。
私の上京を固辞する姉の気持ちを考えると、こんなにありがたい申し出はない。
それから次のヘルパーさんへの交代の作業が始まった。
私が訪問していた利用者さんは、10軒あまり。
お一人お一人、引き継ぎを重ねて、あと4軒のところまできた。
今はちょうど健康診断の時期にあたっていて、主任は 「受けてから行きなさい」 と言ってくださった。
「仕事と家族は雲泥の差だから、体に十分に注意するように」
こんなにヘルパーを大事にする事業所に入れたという自分の運の強さに
これから先歩む道も何とかなりそうな気持が湧いてきている。
なんとかなる!
さあ、今度は、東京に向かう準備も始めなければ!