soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「いけちゃんとぼく 」誰でもかつては“いけちゃん”と話していた

2009-07-14 07:09:46 | 邦画
「いけちゃんとぼく 」★★★☆
深澤嵐 、ともさかりえ 主演、蒼井優 声の出演
大岡俊彦 監督、2009年、107分


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ラストはちょっと切ない


「主人公のよしおには
“いけちゃん”という彼にだけしか見えない
秘密の友達がいた、
小学生のよしおに寄り添うように
“いけちゃん”は一緒に笑ったり、慰めてくれた、
そしてよしおの少年時代の終わりの頃
別れがやってくる」



子供っぽい映画は苦手だ、
どれもが作り手の大人の子供だった頃の
押し付けがましい郷愁のようなものを
そこここに感じて
「製作者の個人的な思い出を人に見せびらかすような
なんとも気持ち悪いものを感じてしまうからだ、
特に邦画で子供がたくさん出るのは嫌いだ


で、この映画はぽかっと映画を見るために
空いたような時間に丁度うまく始まりの時間が
合ったので、期待せずに劇場へ。

ワリとお客さんが入ってって「へー」と思いながら
見ていると、あの小学校の頃の
永遠に続きそうな同じような毎日が
どこかで見たような子供同士の喧嘩や
覗き見る大人の世界等々
ありがちな描写で「やはり間違ったかな」と。

ただ違うのは“いけちゃん”の存在だ、
子供が遊んでいる所を見ると、
ひとりでオモチャで誰かに話しかけながら
時間も忘れて遊んでいる、
そんな時、誰にも“いけちゃん”はいたのかもしれない。

また声を蒼井優のポワーンとした
何とも言えないゆるい調子が良いのだ、
だから“いけちゃん”の正体がなんとなく分かってきて
別れが近づいてくると
鼻の奥のほうがツンとした、
永遠に続くものはないとなんか画面が言っている。

映画の話とは違う所で
泣き所があったな、それは主人公が
母親と2人の食卓で今日一日あった事を
勢い良く話して、母親が楽しそうに聞いているシーン、
そんななんてことない誰にでもあったような時間は
大人になると失ってしまうことを
分かっているからだろう。


誰にでも勧めたいとまでは言わないが
結構良い映画を見たなと思いながら劇場を出た、
劇場前の信号待ちをしているとき
隣に母親と手を繋いで
何かを懸命に話している男の子がいた、
きっと彼の横にも彼にしか見えない“いけちゃん”が居るのだろうな。

★100点満点で65点

soramove
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ともさかりえが強い主張をしない存在でこれがまたよかったな。

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