soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「昔日の客」なんてこと無い日常がこんなに愛しい

2010-11-19 00:09:07 | インポート
「昔日の客」★★★★★しみじみ良い本
関口 良雄 (著),、夏葉社 、2010/10/1版
( 226ページ , ¥ 2,310 )


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「本が好きなので本屋で過ごす時間は
気分転換にもなるし
何もしてないのに豊かな気分になる、
ただ最近はネットで本を買うことが多いので
装丁や帯で本を買うことは無くなった、
新刊や好きな作家の本は手軽に家に届く、
便利だけど、それだけでいいのかと
この本を読んでふと思うのだ」



「昔日の客」は東京大森の古本屋の
店主関口良雄氏による遺稿集の復刻版。
高値で取引されていたものが
定価で買えるのも嬉しい、
ちょっと高いなと思いつつも注文し
届いてさっそく読み始めた。

古本屋というと薄暗く、
古本の匂いが浮かぶが、
この古本屋「山王書房」は
この本を読むとどうやら
廉価な本を売ると言うより
全集や珍しい初版本、サイン本なども扱う
今でいうマニアックな古本屋のようだ。



でもこの店は小説家にも愛され
そのエピソードは微笑ましく
そしてちょっとホロリとさせられる。

ただ本を売るだけでなく
自分が肩入れした作家の文学目録を作るあたり
作家に愛された所以のよう。


探していた本を店で見つける喜びは理解できる、
自分もかつては古本ならぬ
映画のチラシを集めていたので
その手の店へ出向いて
財布と相談しつつ、
探していたチラシを見つけた時の喜びったら
後で何でこんなに使ってしまったのかと
後悔したことも何度もあったから。

けれどこと本に関しては
今ではネットの普及で
ここでしかない出会いってのは
無くなりつつある。

だからってここに書かれた文章が
古き良き時代を懐かしむものかと言えば
古本を介して人と人が触れ合うと言う
時代を超えたものが書かれていて

たった一冊の本
けれど大切な本との出会い、
探している本は今のところないけれど
何か良い本ないかと
書店へ行ってみようかなと思った。

金に困って本を売るようなことは
経験してないけれど
手放した本を嘆く書き込みや
安い本をさらに値切る話など
本にまつわる話を朴訥な感じの
店主の書き方がまた深い味わいとなって
胸に迫ってくるのだ、
本当に本を愛してる文章を楽しんだ時間。



★100点満点で100点


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沢木耕太郎も三島由紀夫も訪れたという書店。

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映画「超強台風 」安い出来だけど愛しくなる

2010-11-17 23:11:45 | 韓国映画・アジア映画
「超強台風 」★★でも評価は別
ウー・ガン、ソン・シャオイン、リウ・シャオウェイ出演
フォン・シャオニン監督、94分、 2010年9月25日より順次公開、2008,中国,ブロードメディア・スタジオ 
(原題:超強台風)




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「第21回東京国際映画祭の
コンペティション部門に選出されてらとは・・・、
真面目に映画を見る人や
評価する人が見たら“失笑”の数々は想像できる、
でもなんか憎めない作品、
この真面目度には参った」



この映画が今の日本で製作されたら
怒りで最後まで見てられないだろう、

でも最初からこの映画は中国初のパニック映画と
理解してから見たので
超大型の台風襲来で押し寄せる高波や
流される漁船や車が
これがCGじゃなくて小型模型で
一瞬で安い作り物と分かっても怒りは無い、
それよりよくここまで根気よく頑張ったなと
なんだかねぎらいの言葉をかけたいくらい。



これが学生や有志の映画好きが高じて
手作りの映画が出来たとしたら
すごく嬉しいだろう
そのノリで見ていると
何とも愛すべき映画に見えてくるから不思議。

特に大勢の市民の中で常に先頭に立つ
市長の奮闘は台風なんかに負けない気迫で
こんな政治家、志を持った人なら
ちょっと恥ずかしいけれど
でも信頼は出来るなと

ひとり空回りのような行動も
これがハリウッド映画なら許せないが
なんか優しい目で見ることができる。


ただし台風の物凄さを表現するため
延々と見せられるCGなしの
ミニチュアセットは
いくらなんでもキツイ、
特に誰かに感情移入出来るような
ドラマってものも特にないので
感情が盛り上がるところが無いのは致命的。



とにかく突っ込みどころ満載で
これは劇場でというより
レンタルで充分、
時々止めて細部を検証してみたい。

この映画、本国中国ではどんな評価なんだろうと
検索すると10月24日(金)に公開ということ、
どんな反応かも気になるところです


★100点満点で40点


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本日、ピカデリー会員デーで1.000円だったからまだいいけど
1.800円出すと相当イタイ。

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書籍「往復書簡」そろそろこの書き方止めませんか?

2010-11-16 22:58:22 | 読書の時間
「往復書簡」★★★平凡な出来
湊 かなえ(著),、幻冬舎、2010/9/21/1版
( 265ページ , ¥ 1,470 )

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「書簡形式の連作ミステリ。
同じ事柄を別の人が語ると
全く違う真実が見えてくる、
そんな今までの書き方を踏襲しつつ
今度はそれを手紙のやり取りで実現、
成功しているかどうかは微妙、
そろそろこの書き方卒業したら・・・」


卒業して10年、
心に引っかかっていたある事故について
久し振りに放送部の同級生と
地元の結婚式で出会ったのを機に、
その事故の真実をはっきりさせようと
手紙を送り、
それぞれの視点で事故を語っていく。


携帯でメールの時代、
手紙は自分の考えをちょっと冷静に
見つめることができる、

書き終えてもう一度読み返して
自分の本当に言いたいことが伝わるだろうかと
再度考えたりもするから。

そのあたりにこの「書簡」という手法を
今回使ったヒントがるのかもしれないが
どうにもまだるっこしい、
電話ひとつできないのかなぁと
かつては親友と言っていた人達にさえ。



その他の短編もミステリータッチで
過去の事柄をもう一度確かめたい、
それも言葉じゃなく
手紙で、というもの、
「告白」が素晴らしく鮮烈だっただけに
その後だんだんその感動が薄れていくのは否めない

残念だ、
けれど今度こそと期待させてくれる「何か」は
まだ持っているので次に期待しよう。

★100点満点で55点



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映画化された「告白」は鮮烈だった、だから期待してしまうのは仕方ない。

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映画「ぼくのエリ 200歳の少女 」北欧発のヴァンパイア映画はちょっとテイストがちょっと違う

2010-11-14 14:51:03 | ミニシアター系映画
「ぼくのエリ 200歳の少女 」★★★☆
カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナル出演
トーマス・アルフレッドソン監督、115分、 2010年7月10日より順次公開、2008,スウェーデン,ショウゲート
(原題:LET THE RIGHT ONE IN)




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「世界のどこでも“いじめ”は存在し
特に被害者の人格形成に重要な影響を与えそうだ、
この映画の主人公もいじめられっ子の12歳の少年オスカー。
彼の願いはひとつ「友達が欲しい」
そんな時隣の家に同い年の少女エリが越してきた」



孤独な時間にひとり遊ぶオスカーは
エリがやってきた頃から多発する
不可解な失踪や殺人をエリと結びつけ、
彼女がヴァンパイアだと突き止める。

孤独な二つの魂は惹かれ合い
秘密を共有し、かつてなかった暖かな感情を
お互いに持ち合うことになるが

少女の行動をおかしいと感じた男に見つけられ
エリは街を去る決心をし
二人の恋のようなものも終わる。


この物語は幻想的で
ともすると全部がこのオスカーの
妄想と希望が生み出したもののように思える、

重たい雲に閉ざされた街、
明るい希望が見えず
空想で遊ぶくらいしか残されていないから。


そして再びオスカーが
いじめっ子達に襲われた時
恐ろしい事件が起こる、
そのことで二人は共に生きることを
確認するが、
これは「トワイライト」でも言えることだが、
年をとらないヴァンパイアと人間では
僅かの間に様々な問題が出てくるんだろう、
ただそんな未来よりも
淋しかった日常の変化こそが
オスカーが熱望していたものだから
これはこれでいいのだろう。


よくあるヴァンパイアものとちょっと違うのは
ヴァンパイアが少女であり
何かと絶えず戦うとか
ありがちな設定ではないこと、

やられっぱなしのオスカーが
いじめっ子に立ち向かったことや
ヴァンパイアの少女さえも守ったことは
「スタンドバイミー」のようなある種
成長の物語ともいえる。



数年して続編があるかもしれない、
見たいなと思う。


★100点満点で75点


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スウェーデン映画といえば『ロッタちゃんはじめてのおつかい』1993年、『キッチン・ストーリー』2003年

この2本くらいしか知らない、どれだけ偏った見方をしているか。

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映画「エクリプス/トワイライト・サーガ 」いよいよヴァンパイアとの恋も完結!

2010-11-11 21:27:37 | インポート
「エクリプス/トワイライト・サーガ 」★★★★
ロバート・パティンソン、クリステン・スチュアート、
テイラー・ロートナー、ダコタ・ファニング出演
デヴィット・スレイド監督、125分 、 2010年11月6日初公開、2010,アメリカ,角川映画
(原題:THE TWILIGHT SAGA: ECLIPSE )





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「シリーズ第3弾はヴァンパイアとオオカミ人間と
人間の三角関係と予想もできない奇妙な関係、
これは最初から丁寧に見てこないと
ちょっと入り込めない世界、
でもこのあり得ない設定が却って
おとぎ話として切ない切ない、
いよいよ最終決着かと思いきや
これはまだ続編がある予感」



顔が真っ白でヴァンパイアじゃなくても
大丈夫かオマエと心配したくなる
エドワード(ロバート・パティンソン)は
もう自己陶酔の世界、
誰が見たって病気と思うような姿で
ベラに「結婚してくれ」と言い続ける。

かと思えば「君はこのまま人間で居て欲しい」と
矛盾だらけの言葉を言いつつ
オオカミ人間のジェイコブ(テイラー・ロートナー)には、
嫉妬心むき出しと
強いんだか弱っちいのか
そんな理解不能の人物描写も
もう何も言わないんでどんどんやっちゃって、
そんな気分で楽しんだ。


前作が風呂敷を広げすぎたとすれば
今回は三角関係と新たな戦いという
分かりやすい2点豪華主義で

戦いはなんとオオカミ族とヴァンパイアが
強力な敵を前にタッグを組むという
それでオマエ達の整合性は取れるのか!と
言いたくなるが

こちらも戦いに迫力が出て盛り上がったので合格。


ご都合主義的なとってつけたようなシーンに
切なくて泣けるというところまで
感情の盛り上がりは途切れがちだったが
映画的な見せ場はいくつか用意されて
そういう楽しませる要素はツボを心得て
納得のラストとまでは言えないが
まあこんなところだろうか。

不老不死のヴァンパイアの切なさが語られ、
オオカミ人間の歴史や
愛を得られなくても愛し続ける本気等
子供だましの絵空事が
なんだか全部人間世界の
どこかに当てはまるようで

吸血鬼もオオカミ人間も、そして人間も
どれもそれぞれ大変なんだと。

もう一回は見たい作品、
突っ込みどころ満載ながら
どこか心揺さぶられるところのある作品だった。

★100点満点で80点


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この後この作品で出たスターをどんな映画で見ることになるかも楽しみだ。

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