[人間に最も多くの災禍をもたらすものは人間なり。]
◇自然の猛威が、時に人間を恐怖に慄かせる。
たとえば、2011年の3・11の東日本大震災が与えた影響は、
計り知れないものがある。しかし、未だにその影響が懸念されるのは、
人間が作った福島原発の放射能の被害だ。
◇自然の人間に対する猛威は、ある程度の期間で収束するが、
人間がもたらした災害は、根本的な解決を待たなければ、
何も変わらず、影響力はそのままだ。
福島の人たちは、未だ安心して自分の生活場所へ帰還出来ないでいる。
◇人間に最も災禍をもたらすものは、人間なのかもしれない。
四六時中いる人間が、一番、災禍をもたらすのかもしれない。
それは、人間各々に意識があって、利害があって、その意識と利害が、
災禍になってしまうのだ。誰もがある利害でぶつかってしまうからだ。
◇私たちは、そういう災禍を他人に及ぼさないように、注意深くいることだ。
人間が人間の最大の敵になることを極力避けることだ。
それこそ、意識して、他人の利害と自分の利害を調整していくことが、
大切なことなのだ。