昭和20年(1945年)8月16日:「日本分割統治」回避 - 世界史カレンダー (fc2.com)
1945年8月15日 玉音放送がありポツダム宣言を受諾して全てが終わったのではない。
8月16日 スターリンの野望、スターリンがトルーマンにソ連の北海道北部の占領を要求した。それが留萌・釧路線の北海道北部の分割要求だ。
8月18日 ソ連軍が千島列島北部の占守島(しゅむしゅ島)に上陸開始した。ソ連軍の動きを察知していた第5方面軍の樋口季一郎中将が反撃を指示した。
この反撃と樋口季一郎中将の打電を受けた大本営はマニラのマッカーサーにソ連を停戦するよう指導を要請したことにより、トルーマンがソ連の北海道北部占領を拒否した。
北海道北半分は紙一重、危機一髪でソ連領になるところだった。その際は満州、中国、朝鮮での日本人が受けた被害と同様、悲惨な被害を受けただろう。
たとえ敗戦でも相手の動きを察知し、撤退戦によって北海道分割を阻止できた功績は大きい。
樋口季一郞中将と北海道 - 東西圧縮回流記 (goo.ne.jp)
占守島(しゅむしゅとう)の戦い - 東西圧縮回流記 (goo.ne.jp)
樋口季一郞中将の銅像除幕式 - 東西圧縮回流記 (goo.ne.jp)
樋口中将のもう一つの功績は、満州着任時代にシベリア鉄道経由でナチスドイツに迫害され満州に逃れてきた多数のユダヤ人を満州で受け入れるように東條英機と交渉し、アメリカほかに亡命を可能にしたことがある。
ナチスドイツはユダヤ人600万人を殺害している。シベリア鉄道経由のユダヤ人を満州に受け入れたのは人道上の観点からだったそうだ。
敗戦後、ソ連は千島列島北部で強い抵抗に会い、北海道侵攻を遅らせたことに恨みがあり、樋口中将を東京裁判で裁くことを強く要求した。しかし満州で助けられてアメリカに亡命したユダヤ人社会の強い要請で、樋口中将の命が救われたそうだ。
樋口季一郎中将の反撃
「スターリンの野望」北海道占領を阻止した男 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
終戦前後の日ソ衝突の経緯
1945年(昭和20年)
8月6日 広島に原爆投下
8日 ソ連が対日宣戦布告
9日 ソ連対日参戦
8日 ソ連が対日宣戦布告
9日 ソ連対日参戦
長崎に原爆投下
11日 ソ連軍が南樺太で侵攻開始
15日 終戦の詔書
大本営が各方面軍に戦闘行動の即時停止を命令
11日 ソ連軍が南樺太で侵攻開始
15日 終戦の詔書
大本営が各方面軍に戦闘行動の即時停止を命令
自衛目的の戦闘行動も「18日午後4時まで」
16日 第5方面軍、北海道防衛のため南樺太死守を命令
スターリンがトルーマンにソ連の北海道北部の占領を要求
17日 千歳空港に米軍のB29が飛来
18日 ソ連軍が占守島に上陸開始
16日 第5方面軍、北海道防衛のため南樺太死守を命令
スターリンがトルーマンにソ連の北海道北部の占領を要求
17日 千歳空港に米軍のB29が飛来
18日 ソ連軍が占守島に上陸開始
樋口季一郎中将「断乎、反撃に転じ、ソ連軍を撃滅すべし
と命じ、日本軍が優勢に立つ
樋口の打電を受けた大本営はマニラのマッカーサーにソ連を
樋口の打電を受けた大本営はマニラのマッカーサーにソ連を
停戦するよう指導を要請
ソ連軍最高司令部はマッカーサーの要求を拒否
トルーマンがソ連の北海道北部占領を拒否
19日 大本営が第5方面軍に停戦のための武器引き渡しを許可
トルーマンがソ連の北海道北部占領を拒否
19日 大本営が第5方面軍に停戦のための武器引き渡しを許可
占守島で停戦交渉始まる
20日 幌筵海峡の海戦
占守島の戦闘再開
21日 第5方面軍がソ連軍の南樺太進駐を容認
堤不夾貴中将がソ連艦上で降伏文書に調印し
21日 第5方面軍がソ連軍の南樺太進駐を容認
堤不夾貴中将がソ連艦上で降伏文書に調印し
占守島の戦闘終結
22日 ソ連軍、北海道占領作戦を中止
23日 占守島の日本軍が武装解除し降伏
22日 ソ連軍、北海道占領作戦を中止
23日 占守島の日本軍が武装解除し降伏
兵士はシベリアに抑留される
24日 GHQの命令で日本の対潜哨戒機による日本海沿岸の
24日 GHQの命令で日本の対潜哨戒機による日本海沿岸の
哨戒活動始まる
25日 樺太の日本軍が降伏しソ連軍が南樺太を占領
28日 米占領軍(第8軍先遣隊)が日本本土への進駐を開始
ソ連軍が択捉島を占領
9月1日 ソ連軍が色丹島を占領
2日 ミズーリ号艦上で重光外相が降伏文書に署名
ソ連軍が国後島を占領
3日 ソ連軍が歯舞群島に上陸開始
25日 樺太の日本軍が降伏しソ連軍が南樺太を占領
28日 米占領軍(第8軍先遣隊)が日本本土への進駐を開始
ソ連軍が択捉島を占領
9月1日 ソ連軍が色丹島を占領
2日 ミズーリ号艦上で重光外相が降伏文書に署名
ソ連軍が国後島を占領
3日 ソ連軍が歯舞群島に上陸開始
スターリンが「プラウダ」ソ連国民に対する布告
5日 ソ連軍は満州、朝鮮半島北部、南樺太、北千島、北方4島を
5日 ソ連軍は満州、朝鮮半島北部、南樺太、北千島、北方4島を
完全に支配下に置いた後、戦闘を停止
失礼しました。