東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

天狗沢からジャンダルム セカンドラブ

2022-09-14 | バイク・山歩き
一昨日9月12日、穂高の岳沢小屋から天狗沢を詰めてジャンダルムに登り、奥穂高岳まで行った。いつものことながら単独、ソロの山行で自分自身と向き合うひとときです。

この天狗沢は2018年9月、天狗のコル(鞍部)経由で畳岩尾根の途中まで登り、キャップの占め忘れで水筒の水をほとんど無くしてしまい、断念して同じルートの天狗沢を下りた苦い経験がある。

翌年2019年9月は同じ天狗沢のルートを上りジャンダルムに登り、奥穂高岳(奥穂)まで行った。上高地、岳沢小屋、天狗沢、天狗のコル、畳岩尾根ノ頭、コブ尾根ノ頭、ジャンダルム、ロバの耳、馬の背、奥穂のルートだった。快晴ですばらしく天気が良かった日に恵まれた。ジャンダルムの頂上で新潟の男女のクライマーと遭遇したのが印象的で、昨日のことのように鮮明に蘇る。

2020年9月は西穂山荘から西穂高岳、間ノ岳、天狗の頭、天狗のコル、天狗沢から岳沢小屋、上高地のルートだった。天狗のコルから天狗沢を下降するルートは西穂奥穂の縦走路のエスケープルートと呼ばれ、天候悪化時の唯一の避難路だが、急勾配のガレ場の下降はかなり神経を使う。

2021年は奥穂からジャンダルム経由で西穂に縦走する予定だったが、穂高岳山荘まで来て、天候悪化のために断念した。

さて今年2022年は、2019年と同じルートで3年ぶりにジャンダルムを目指した。体力的にも厳しいかなと思いながらも完登できたのはラッキーでした。一応は山行記録として残しておきます。

岳沢小屋から天狗沢の入口

天狗沢下部 草付きの沢
天狗のコルが見える


天狗沢上部
勾配が徐々に厳しくなってくる。

天狗沢上部
天狗のコルが見える

このあたりは急勾配で、岩屑の上に乗るとズルズルと滑り落ち、落石が始まるので、写真右側の畳岩の一枚岩と岩屑の境界線を登るか、逆層になっている一枚岩の上に手足のホールドを見つけて進むと良い。



天狗のコル
西穂奥穂の縦走路
飛騨側の笠ヶ岳が見える
ここで休憩

天狗のコルから天狗沢を見下ろす

写真左が畳岩の一枚岩地帯
右が天狗の頭の断崖
下降ルートは左側の畳岩とガレ場の境界付近を通る

一昨年2020年はこの地帯で震度6クラスの群発地震が頻発しており、落石が多く下りのルートは明瞭でなかった。今年の登りは白ペンキ丸印も整備され人の踏跡が残っていて迷うことはなかった。

天狗沢の登り始めは前後に誰一人見かけなかったが、天狗のコルで休憩していると同じルートから若い人が追いついてきた。驚くほどリュックが小さく日帰りとのことで装備は軽快で、ボクの小屋泊まりの装備は重いなと反省したところです。


天狗の頭方面
西穂方面へ向かうソロの登山者



畳岩尾根に向かう

畳岩尾根の登り


畳岩尾根の上部
霧が出てきた


コブ尾根ノ頭からジャンダルムを望む

霧の中から一瞬の間ジャンダルムが眼前に現れる。
畳岩尾根からコブ尾根にかけて白ペンキの丸印がほとんどなく、霧がもっと深くなるとルートファインディングが難しくなる。


余談だが、天狗沢の登りはきつい。こんなとき昔の歌が蘇える。
「セカンドラブ」1982年 中森明菜うた 来生たかお作曲 来生えつこ作詞:

恋も二度目なら 少しは上手に
愛のメッセージ 伝えたい
・・・
・・・

1982年当時はシラケの時代だったと思う。来生作品は甘く切なく淡々と慰めるようなメロディラインが特徴だった。

この当時、ボクは茨城県東海村の原子力研究所に出向しており、快く受け入れて頂いた研究室の方々とIさんやMさんという個性的で天才的な同僚(今でも尊敬し御恩に感謝しています)に触発され、恵まれた環境で研究の面白さに開眼し、テーマをまとめていた。
Transient analysis of blowdown thrust force under PWR LOCA  

また同時にテニスにも目覚め、東海村テニス選手権ダブルスで準優勝したのも楽しい思い出だ。もちろんパートナーのOさんの力量の御陰ですが・・・。

振り返ると、来生姉弟は1981年薬師丸ひろこ「セーラー服と機関銃」でヒットを飛ばしたのは覚えている。翌年1982年「セカンドラブ」に至るのだが、熱烈なファンでないもののメディアから流れる音楽が自然と脳内に焼き付けられ、歌詞も冒頭しか覚えていないのに、40年前の記憶がよみがえる。

・・・
ジャンダルムも二度目なら 少しは上手に
愛のメッセージ 伝えたい
・・・
・・・


ジャンダルムの天使と再会

頂上には後から来た単独行の大柄の男性と2人しかいなかったので、スマホでお互いの写真を撮りあった


ジャンダルム
霧中で休憩

ジャンダルム
北側から望む

ジャンダルム
ロバの耳方面から望む
写真下端にオレンジ色のヘルメットの単独行者が見える
これから登ろうとしています



ロバの耳 下り
オレンジ色のヘルメットの人が写真上部のところまで登っていた


馬の背

ここを越えれば奥穂高
舗装道路のように歩きやすい登山道に続く


奥穂高岳 山頂に到着


上高地は天国


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