静岡の天竜川水系の隣の愛知県側に矢作川(やはぎがわ)水系がある。
天竜川の上流から愛知県側に下ると揚水発電所がある。
奥矢作第一・第二水力発電所 |中部電力
上流に黒田ダム・黒田調整池(上池)、中間に富永調整池(中間池)、下流に矢作ダム・矢作調整池(下池)がある。
奥矢作第一水力発電所 323MW 有効落差163m
奥矢作第二水力発電所 780MW 有効落差404m
合わせて1103MW(1.1GW) 原子力発電所1基分に相当する。
国際環境経済研究所の山藤泰氏によれば、日本の揚水発電は2019年時点で約40 か所、合計26GWの設備容量、世界全体の16.25%である。1 回当たり5 時間発電するとして130GWh/回の蓄電容量、年間約40TWh/y の蓄電量(設備利用率17%)があるが、実績としての設備利用率は3%と低い(海外では10%程度)そうだ。
揚水発電所は従来は深夜電力を利用し、電力の使用ピークに合わせて発電に利用されてきた。最近は蓄電池と同じように、太陽光や風力など再生可能エネルギーの不安定性のバックアップと期待されている。しかし貯水量の多少、季節性、応答性、コストなどに加えて、新しく開発するのには適地が限られるなどの問題がありそうだ。
統計によれば2019年日本の発電電力量は1.02兆kWh、水力はその7.8%
黒田ダム・黒田調整池(上池)
黒田ダムの下部
黒田ダム・黒田調整池(上池)
ダム湖
黒田ダム・黒田調整池(上池)
ダム湖
奥矢作第一水力発電所
水車タービンと送電設備がある
奥矢作第一水力発電所
近くに富永調整池(中間池)があるが、バイクで道を間違えて矢作ダム・矢作調整池(下池)の方へ下ってしまったので、残念ながら写真は無い
矢作ダム・矢作調整池(下池)
奥矢作第二水力発電所は有効落差404mとある。中間池からはかなりの高低差がある道を下った
矢作ダム・矢作調整池(下池)
奥矢作第二水力発電所の送電設備
矢作ダム・矢作調整池(下池)
奥矢作第二水力発電所の送電設備
矢作ダム・矢作調整池(下池)
奥矢作第二水力発電所の水車タービンはこの地下トンネルの下にある
矢作ダム・矢作調整池(下池)
矢作ダム
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