モネは印象派として有名ですが、どうも晩年の絵は陽炎のような、水蒸気に包まれたような景色が多い。
ロンドンの連作などの時代は、これぞ印象派という絵から離れている気がする。不遜な表現を許して頂けるなら、これぐらいの絵はシロウトでも描けるのではないかと思うほどです。
ちょっとピンボケのような絵が脳裏に焼き付いていること、逆説的に言えばそれが印象派の特徴なのかも知れない。
人の一生を追いかけても、それは所詮、個人の生き様ですから、時代により変遷するのは当たり前のことですが、作風も変化するので一生をたどってみるのはいい経験になるでしょう。
国立西洋美術館のモネの絵画は、松方コレクションに含まれます。
松方コレクション、松方幸次郎は神戸の川崎造船所、現在の川崎重工業のオーナーだった。松方氏は戦前の不況前の軍備増強時代の利潤を、気概を持って絵画につぎ込んだという。
神戸の実家の近くに県立の近代美術館があり、松方コレクションの言葉は子供のころだったか、ずいぶん昔に聞いた記憶がある。川崎重工は神戸の和田岬に三菱重工と並んで造船所があった。ただ子供心には松方氏の名前と川崎重工は関連付けられなかった。
スケートのダイエー中内功氏、美術の川重の松方幸次郎氏、これも神戸のメセナの一つですね。
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