Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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バキュームパーツの制作準備です

2022-12-05 20:03:03 | Hino Samurai

本日の山陰は雲が多くて昨日に比べますと少し寒かったような気がします。
出勤してすぐは一昨日畑に耕運機をかけましたが外が真っ暗になってしまいましたので洗わずに帰りましたが、今日はさすがに洗っておかないとね〜取れなくなってしまいますからね。
耕運機を洗いましてガレージの中で干しておきました。

そしてアトリエに戻って見積もりです。
まず、これを見積もりします。

少し前にブログに書いていたかもしれませんが・・・やっと見積もりです。
何故時間がかかったのか・・・
ベースになるミニカーはマーク43のインプレッサ4ドアなのですが、これをWRX typeRA STi versionV Limitedに加工します。
どこが問題なのかと言いますとフロントバンパーを含めて顔が違うんですよね(意味がわからない・・・笑)
一番良いのは同じ2ドアのマーク43のミニカーとニコイチなんですが・・・探してもなかなか見つからないのです。
苦肉の策でハイストーリーの2ドアのを買ってみましたが・・・
ライトの形状が違う・・・当然お客様は2ドア版のインプレッサのミニカーをお持ちのはずなので完成後に並べられますと顔が違う事が気になるでしょう・・・多分。
運が良いことに少し前にお客様からマーク43の2ドアが手に入ったと言うことで送っていただきました。
残念ながら一つだけ部品が欠けていましたが、そんな贅沢は言っていられません(笑)
ベースが揃ったし時間も少し余裕ができたのでやっと重い腰を上げた次第です。

続いてコチラです

オートアートのアストンマーチンDBS・・・です。

このボディカラーを塗り替えなのです・・・。
すでに塗料は手配済みですので実際の作業は大体工程が考えられるのですが・・・オートアートの場合かなり構造が複雑でしてなかなか大変なんですね。
塗りの作業よりも分解や組み立てのほうが時間がかかります、おまけに完成品ですからインストとかは全くありませんので手順は分解時に自分で考えておかなければなりません。
しかもルーフの部分はカーボン調になっています、この部分を残すのかデカールでやり直すのか・・・なかなか難しいですね。

現状、見積が難しい理由はもう一つあります。
この所の値上げです。
半年先の物価が読めないのです。
自動車用の塗料やシンナー、シリコンゴム、レジン全てのものが値上がりしていまして少し先の見積もりを出しますとそれで収まるのかどうなのか・・・全く読めません。
まあ手に入れば仕事も進みますが・・・一時期シリコンゴムが入手出来なかったり・・・今は大丈夫そうです。
いつも使うデカール用紙が一時的に品切れだったり・・・模型用の塗料も無い色があったり一度に買う個数が制限があったりしています・・・いや〜先が読めません(笑)

まあ今は上記の部分に関しては落ち着いてきているようなのですが・・・これから先大丈夫かと言われますと多少不安が残るんですよね。
まあこんなことを書いて買い占めを煽っちゃいけませんが・・・。
先はわかりませんが、今は少し落ち着いたようなので見積もりを書いてみました(笑)

その後厨房をこなしまして、午後はちょっと早めに本業開始です。

昨日形状を確認したリアウインドウですが後ろから見ますと少し形状が狂っているようです前側は良いですが後ろ側は中央が少し高い感じですね。
接着剤で貼り付ければ大丈夫かもしれませんが接着しても常に応力がかかりますから接着剤が弱くなりますと浮いてくる危険性がありますからできるだけ直しておきましょう。
少し形状を整えたいと思っていますのでこの部分も修正します。

ついでに・・・フロントウインドウも確認しておきます。
この純正のウインドウは昨日も説明した通りどうせ使えませんからせめて形状の確認に使うのが良いかと思います。

バキュームパーツを切り取って嵌めようかと思いましたらボンネットの後ろ側の形状が良く無いのです。
このウインドウですが上側と両サイドはウインドウが外嵌め、下側だけが内嵌め式なんですね。
ですからボンネットの後ろ側は斜めになっていないとウインドウが入らないのです。

フロントのウインドウは形状・大きさともまずまずです。
欲を言えば前側は少しだけ長い方が良いかもしれません。

実車はこのウインドウの前側とボンネットの間に隙間がありましてここからラジエターの熱気を排出しているのです。

左右とも確認しますが・・・
まあまあかな!?
前側だけ少し長めにしましょう。

一番考えたのはサイドウインドウです。
と言うのも・・・前と後ろはバキュームパーツでしてサイドは普通の平板をカットして貼る構造なんですね。
ですがバキュームと平板では質感が変わってきますのでどうも良く無いのです。
両サイドも少し曲がっていますからここはバキュームで統一するためにアルミ板で型紙(紙では無いですけど)を作ります。

バキュームついでに・・・このパーツは何?
上側の右と中央は少し小さい四角、その他は同じ形状の物が4つです。
ピンときました!!
4つあるのはヘッドライトとその補助灯のレンズですね。
よくみますとレンズカットが入っているものがありますが・・・正直使えるレベルのものではありませんね。
残った二つは・・・多分テールランプでしょうね。

但し、実車はこんなに厚みが有るものでは無いようですね。
CG誌の表紙の写真ではこんなに薄いのです。
これなら透明な板から削り出したほうが良いかもしれません。
このレンズ・・・何用なんでしょうね?
多分何かの流用だと思うのですが・・・ひょっとしてヒノコンテッサの物かな?

まあいいや・・・余談はやめて仕事を進めましょう。
私のキットからウインドウのパーツを出してきまして(お客さんのは形状の確認に使っちゃったから)バキューム方を作りましょう。

型枠を組みまして・・・
マスキングテープで固定します。

今回は硬化が早い頂き物のシリコンを使います。
硬化が早いので真空が掛けられないのですが作業が早くできますのでこんな作業にはもってこいですね。
泡だらけなんですがウインドウンポパーツに泡がつかなければ大丈夫です。

乾燥機に入れて2時間ほどで硬化しました。
写真的にはあまり変わらないのですが・・・

型を分解しましてシリコンを取り出します。
右側が原型になったウインドウです。

左側がシリコン型ですね。

シリコン型の周囲にP.Pテープで囲いを作りまして・・・。

レジンを流します。
色が濃いのでまだ固まっているわけではありません、まだ液体です(笑)

待つこと30分・・・
もう固まっていますね。
レジンが硬化する熱が冷めてから取り出します。
暑いうちに取り外しますと変形しますよ、慌てないことが大事ですね(笑)

はい。脱型です。

右側が作ったバキューム型、左がシリコン型です。

表面を拡大しますとこんなにブツブツです。
これはシリコンに原因があるのではなく多分バキュームの表面が加熱した時に膨れたものと思います。
バキュームパーツを良く見ますとこのようなブツブツがある事がありますからね。
まあ表面は削って仕上げますから問題ありません。

ここで時間になってしまいました、明日は定休日なので天気が良ければ畑でジャガイモを掘ります。
その後は本業開始で・・・多分ポルシェ911GT3かな!?

 

あ〜そうそう。
今日作った見積もりは本日郵便で発送しております。
お二人のお客様大変お待たせしています・・・数日で届きますのでポストの確認をお願いいたします。