横浜市生麦にあるキリンビアビレッジ、すこやか歩こう会では人気のゴール地点となっています。理由はもちろん歩いた後のお楽しみ。
生麦に至る「妙蓮寺生麦コース 約3.6Km」は距離は短いものの、坂がきついと言われる方がいます。横浜特有の台地を二つも超えてゆかなくてはならないので、たしかに坂はきつい。そこで新コースを開発することにしていろいろ調べてみました。
生麦といえば生麦事件。この事件が薩英戦争のきっかけとなり、鹿児島の街を焼かれ、薩摩藩士の考え方を大きく変えて、明治維新に至った重要な転換点と考えています。そこで横浜の居留地から薩摩藩士に切られてしまった英国人がたどった道を考えたのですが、埋め立てが進みあまり魅力がない。鶴見方面を調べてみると、総持寺から生麦へ至るルートが紹介されていました。中目黒駅から鶴見駅に至るまでは二度の乗り換えをしなければならないので、一度の乗り換えで済む南武線尻手駅をスタート地点にしてコースを考え、下見してきました。
写真:尻手駅付近の居酒屋
まわりに工場が多く、労働者の街という印象の尻手駅近くに、本格的な秋田料理があるのがちょっと意外でした。
写真:国道一号線(第二京浜)
駅から南へ向かうとすぐに国道一号線。目的地には最短コースなのですが、歩道も狭く車がひっきりなしに通る道は避けたほうがよさそうです。
写真:ここでストレッチが出来そう
地図を見る限り児童公園などが見つからなかったのですが、実際に歩いて見るとこうして見つかるものです。ちょっと狭いけれど、スタート時のストレッチにお借りできそうです。
写真:先が見通せない道
尻手一丁目と二丁目の境となっているこの道ですが、まっすぐでないところがいいですね。ウォーキングルートを開拓する際、まず地図を見てこのようなまがった道を探します。旧道である可能性が高いので、道標など面白いものが残っている可能性が高いのです。国道一号線と並行するようにあるこの道は、旧東海道かもしれませんが、それを示すような証拠はありませんでした。
魅力的な道ではあるのですが、路側帯も狭く車の通行も多いので、別の道を探すこととなります。
写真:一本西側の道
一本西側の道は、道幅は変わらないものの近くに市場小学校があるため通学路になっており、路側帯が広く取ってありました。20人くらいで歩くにはこの道がいいですね。
この「市場」という字名が気になりますが、ちょっと調べたくらいでは詳しい情報に行きあたりませんでした。
写真:鶴見によくありそうな工場
鶴見は大小の工場が集まっています。
写真:森永橋と森永の工場
鶴見川沿いに森永の工場があり、その近くの橋が森永橋。小学生の時に工場見学で来て、その時いただいたマリービスケットがおいしかった記憶があります。受話器を作っている沖電気の工場はつまらなかったけど、お菓子を出してくれる森永の工場は好印象でした。
写真:総持寺門前の石屋
写真:総持寺の入り口
写真:三門
写真:境内案内図
写真:回廊
写真:大祖堂
写真:仏殿
写真:放光堂
写真:全景
このコースの見所の一つである大本山総持寺。想像していたよりもはるかに大きかったです。ルートをひいてみるとお寺の境内だけで1Km以上歩くことになります。
写真:花月園
駅名だけしか知りませんでしたが、かつては巨大な遊園地だったそうです。今壊されているのは、競輪場でしょうか。
写真:鶴見川河口干潟
写真:水神宮
写真:稲荷神社
写真:旧東海道
京浜急行花月園駅を過ぎ南下すると第一京浜。これを横断すると魚河岸通りに出ます。この魚河岸と先ほど出てきた字名「市場」は何か関連があるような気がします。この魚河岸通りが旧東海道になります。
写真:生麦事件発生場所
この場所で被害者のイギリス人が大名行列の薩摩武士に切られました。江戸時代に大名行列に出会って、馬に乗って見物していただけでも切られて当然という気がするのですが。この事件の賠償金としてイギリス政府は幕府と薩摩藩(薩摩藩は幕府から借りた金を支払い、返していないので実際はすべて幕府)から12.5万ポンドの賠償金を得て、現在の価値では百億円を超えると言われています。当時の国力の差と言ってしまえばそれまでなのですが、「国力をつけなければ植民地にされてしまう」と明治維新の原動力になった大きな出来事だったと思います。
写真:蛇も蚊も祭り
説明書きを見て「蛇」は納得できるのですが、なぜ「蚊」なのか。。。
写真:生麦事件碑
本来はもっと西側のキリンビアビレッジに近い位置にあった(会員の方はお参りしたことがあるかもしれません)のですが、首都高速の工事のためこちらに移設されています。先ほどの場所が生麦事件が発生した場所で、この碑はイギリス商人リチャードソンが絶命した場所に建てられたものです。
写真:ゴールのキリンビアビレッジ
約7.9Kmのコースとなりました。ほとんど坂はありませんが、距離が長くなった分だけ見どころも多いということでしょう。このルートを歩くのは来年の秋でしょうね。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール
生麦に至る「妙蓮寺生麦コース 約3.6Km」は距離は短いものの、坂がきついと言われる方がいます。横浜特有の台地を二つも超えてゆかなくてはならないので、たしかに坂はきつい。そこで新コースを開発することにしていろいろ調べてみました。
生麦といえば生麦事件。この事件が薩英戦争のきっかけとなり、鹿児島の街を焼かれ、薩摩藩士の考え方を大きく変えて、明治維新に至った重要な転換点と考えています。そこで横浜の居留地から薩摩藩士に切られてしまった英国人がたどった道を考えたのですが、埋め立てが進みあまり魅力がない。鶴見方面を調べてみると、総持寺から生麦へ至るルートが紹介されていました。中目黒駅から鶴見駅に至るまでは二度の乗り換えをしなければならないので、一度の乗り換えで済む南武線尻手駅をスタート地点にしてコースを考え、下見してきました。
写真:尻手駅付近の居酒屋
まわりに工場が多く、労働者の街という印象の尻手駅近くに、本格的な秋田料理があるのがちょっと意外でした。
写真:国道一号線(第二京浜)
駅から南へ向かうとすぐに国道一号線。目的地には最短コースなのですが、歩道も狭く車がひっきりなしに通る道は避けたほうがよさそうです。
写真:ここでストレッチが出来そう
地図を見る限り児童公園などが見つからなかったのですが、実際に歩いて見るとこうして見つかるものです。ちょっと狭いけれど、スタート時のストレッチにお借りできそうです。
写真:先が見通せない道
尻手一丁目と二丁目の境となっているこの道ですが、まっすぐでないところがいいですね。ウォーキングルートを開拓する際、まず地図を見てこのようなまがった道を探します。旧道である可能性が高いので、道標など面白いものが残っている可能性が高いのです。国道一号線と並行するようにあるこの道は、旧東海道かもしれませんが、それを示すような証拠はありませんでした。
魅力的な道ではあるのですが、路側帯も狭く車の通行も多いので、別の道を探すこととなります。
写真:一本西側の道
一本西側の道は、道幅は変わらないものの近くに市場小学校があるため通学路になっており、路側帯が広く取ってありました。20人くらいで歩くにはこの道がいいですね。
この「市場」という字名が気になりますが、ちょっと調べたくらいでは詳しい情報に行きあたりませんでした。
写真:鶴見によくありそうな工場
鶴見は大小の工場が集まっています。
写真:森永橋と森永の工場
鶴見川沿いに森永の工場があり、その近くの橋が森永橋。小学生の時に工場見学で来て、その時いただいたマリービスケットがおいしかった記憶があります。受話器を作っている沖電気の工場はつまらなかったけど、お菓子を出してくれる森永の工場は好印象でした。
写真:総持寺門前の石屋
写真:総持寺の入り口
写真:三門
写真:境内案内図
写真:回廊
写真:大祖堂
写真:仏殿
写真:放光堂
写真:全景
このコースの見所の一つである大本山総持寺。想像していたよりもはるかに大きかったです。ルートをひいてみるとお寺の境内だけで1Km以上歩くことになります。
写真:花月園
駅名だけしか知りませんでしたが、かつては巨大な遊園地だったそうです。今壊されているのは、競輪場でしょうか。
写真:鶴見川河口干潟
写真:水神宮
写真:稲荷神社
写真:旧東海道
京浜急行花月園駅を過ぎ南下すると第一京浜。これを横断すると魚河岸通りに出ます。この魚河岸と先ほど出てきた字名「市場」は何か関連があるような気がします。この魚河岸通りが旧東海道になります。
写真:生麦事件発生場所
この場所で被害者のイギリス人が大名行列の薩摩武士に切られました。江戸時代に大名行列に出会って、馬に乗って見物していただけでも切られて当然という気がするのですが。この事件の賠償金としてイギリス政府は幕府と薩摩藩(薩摩藩は幕府から借りた金を支払い、返していないので実際はすべて幕府)から12.5万ポンドの賠償金を得て、現在の価値では百億円を超えると言われています。当時の国力の差と言ってしまえばそれまでなのですが、「国力をつけなければ植民地にされてしまう」と明治維新の原動力になった大きな出来事だったと思います。
写真:蛇も蚊も祭り
説明書きを見て「蛇」は納得できるのですが、なぜ「蚊」なのか。。。
写真:生麦事件碑
本来はもっと西側のキリンビアビレッジに近い位置にあった(会員の方はお参りしたことがあるかもしれません)のですが、首都高速の工事のためこちらに移設されています。先ほどの場所が生麦事件が発生した場所で、この碑はイギリス商人リチャードソンが絶命した場所に建てられたものです。
写真:ゴールのキリンビアビレッジ
約7.9Kmのコースとなりました。ほとんど坂はありませんが、距離が長くなった分だけ見どころも多いということでしょう。このルートを歩くのは来年の秋でしょうね。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
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